決意
あれから俺は適当にギルドマスターの筋肉ダルマと話をした、正直内容なんて頭に入ってなかった。
俺は、ギルドを出た後、真っ白になった頭をフラフラさせながら、後ろからラターシャが心配する様な形で歩く、俺は後悔していた。
折角チートな能力を手に入れ、魔法を手に入れたのに、俺に安息の日々は来ないのか?感情に流され、場に流され、無知だった為に面倒に巻き込まれる、俺は何も変わっていない、ただ流されるだけ。嫌だ!殺されて転生させられて、居るか居ないか分からない魔王を倒す勇者だ?恨みも、何もない魔族を滅ぼせ?嫌だ!!
訳の分からない怒りと憎しみで頭が狂いそうだ!
何故だ!何故だ!何故だ!!そうか!やり直せば良い!俺は今魔法の深淵を覗く事に成功し、魔法を極めている、ループだ!それしか無い!こんな訳の分からないうちに、争いに巻き込まれたり、人に恨まれるなんざ御免だ!利益が無い!
俺は俺が思った様に生きてみたい、殺戮や、揉め事なんかもしたくない!ラターシャ?会ったばかりの女とちょっと良い空気になったからと、今の流されてるだけの自分で生きてる方が余程後悔する!
そう考え、後ろを歩いているラターシャの顔を見る、ラターシャには今俺の顔はどんな顔に見えるだろうか?笑っている?怒っている?泣いている?正解は全部。
俺は決心した、安息の日々を得る為に時を遡る覚悟だ。幸運な事に俺だけ時間を遡るだけのMPならある。俺は、ラターシャの顔を見つめ、ラターシャに言った、「ありがとう、さようなら」
ラターシャが俺に何かを言おうとする前に、俺は時間魔法、時への叛逆「タイムループ」を唱えた....
俺の体は最初に女神に転生させられた草原へ戻っていた、少しほっとした。
ステータスには何ら変わりはなく、持ち物に変わりもなかった、少し神になれた気持ちがした。
俺は少し考えて、すぐに最適解を出した。
そうだ、安息の日々を得るために安息の地を作ろう!既存の世界で安息が無いなら作ればいい!
決めた、俺は自分が生きる為の場所を自分で作る決意を固める!