異世界と変態とイケメンとギルド1-2
いやはや、まとめ方が下手過ぎて読者様にご迷惑をお掛けして申し訳有りません....これからも温かい目で見守って下さい....
ラターシャに案内され中世ヨーロッパの様な街並みのマルドネスの冒険者ギルドに到着する。
「やけにデカイ建物と門だな?」
俺は170センチ程身長があるのに対して、ギルドの門は3メートル近くある、巨人でもいるのかな?
なんて思いながら門を開ける、あれ?意外とすんなり開いたぞ?整備が行き届いてるのかな?
門を開けると、大部分が居酒屋の様になっており1階と2階に分かれていて、階段の近くに依頼掲示板がありその近くに受け付けが3つに別れて並んでいた。
お約束通りに左端と真ん中は美人な受付嬢だが、右端には、厳つい顔の目つきが最悪に怖い筋肉親父がいた....ちなみに俺は早く終わらせたいから筋肉ダルマの所にいく、美人の所にはナンパしてる奴や、胸の谷間を覗きに行く為に並んでいる馬鹿ばかりなのだから仕方ない。気持ちは分かる....
「新しく冒険者として、登録したいんだけどおっちゃんどうしたら登録できる?」
あえて俺は普通に話しかけた、何が悲しくてこんな目つきが悪い奴に敬語とか....殴られたら、消しクズにしてやる。
「坊主、この紙に名前と年齢と出身地を書きな!おめえさん字はかけるのか?代筆代は要るけど代筆してやれるぜ?」
ん?筋肉親父は意外と親切だな?
「ありがとうございます、字は書けるので自分で書きます。」
名前は....めんどくさいからリクで良いや、年齢は17、出身はジャパン国?にしておこうかな?
書類を出して、おっちゃんが黒いカードになんか手をかざして呪文を唱える、おっちゃんのアブラカタブラって誰得?って思ってると、終わったようだ。
「じゃあ此処に血を垂らしな!」
とおっちゃんはカードと短刀を差し出した、おっちゃんから渡してもらった短刀は使わずに、こっそりとスキルで出した短刀で親指の先を少し切り血をカードに垂らして、おっちゃんにカードと短刀を渡した。
「変な奴だな?ギルド内で短刀に毒なんざ塗る受付はいないぜ?用心深い奴だな、気に入った!!」
と言い、おっちゃんは機嫌良く笑った。
俺は素直に気持ち悪いと本能で思った。
「じゃあ説明をするぜ!このカードはFランク冒険者のカードになる!色々な個人情報が乗るから絶対に失くしたり、見せびらかしたりするんじゃねえぞ!討伐依頼の時にこのカードに討伐した魔物が自動更新されるから、依頼達成した際には必ずカードもだせよ!!っとこれと後1つだ!死ぬんじゃねえぞクソガキ!」
筋肉親父めちゃくちゃ良いおっちゃんだったよ、ごめん気持ち悪いとか思って....後はついでの様に掟の話をされた、1番大事だった、理由無くギルドメンバーと刀匠沙汰を起こしたら、ギルドマスターからかなり痛いペナルティーがあるらしい、後は殆ど自由らしい。自己責任ってやつだな?
後は何処の街でもこのカードは身分証として使えるらしい、ギルドの権力は絶大で、デカイ国に匹敵するらしい。自由バンザーイ!
と、登録も終わったので、ギルド内でジュースを飲んで待っていてくれたラターシャに声をかけに行く。一応....逃げたら追っかけてきそうだしね...
「終わったぞ、変態女!俺は今から門番兵の所に仮の身分証を返しに行って、改めてギルドカードで登録しに行くけど、そっちはどうする?」
変態女と呼ばれて恍惚とした顔をしたラターシャは、ついて行きますと一言、ジュース代を払い2人でギルドを出ようとした時だった。
「待ちな坊主!お前みたいなヒョロヒョロした奴が冒険者だと?馬鹿にしてんのか?帰ってカルーア牛のオッパイでも飲んでろよ!」
はい、お約束....無視無視、馬鹿は相手できん。
門を出ようとしたその時、俺の肩に覚えのある痛みと熱が走る....世紀末ヒャッハーの様な三下野郎が俺の肩にナイフを投げたのだ....俺は肩に刺さっていたナイフを抜き取り、肩に最高位の回復呪文を唱え、みるみるうちに傷を塞いだ、その光景を見ていた周りの冒険者は唖然とした、世紀末ヒャッハーはその光景を見て勝てる相手では無いと判断して即座に土下座してきた。
俺は怒りの余りそんな謝罪は耳に入らず世紀末ヒャッハーを存在ごと消し去る呪文を唱え始めた、大気は震え、プレッシャーに泡を吹いて気絶する者まで出ていた。
「次元の覇者たる我が命ずる この者に永劫の消滅を与え給え エタニティ バニッシ!?」
発動しようとした瞬間にラターシャが俺を真正面から抱きしめていた、俺は驚き、呪文の発動を止めた....
「陸様がこの様な下衆に手を下してはいけません!この様な下衆でも殺せば陸様は犯罪奴隷です!いけません!」
恐怖に震えながら動かない身体を無理に動かしてラターシャの身体は弾けそうになりながらも俺を必死に抱きしめていた、俺は段々と怒りが引いていくのが分かった....ヒャッハーが喋るまでは....
「驚かせやがって!俺を殺そうとしたんだからお前は死ねー!!」
と言い盛大なブーメランを飛ばして、俺にナイフを投げてきた、キレた、冷静にキレた、俺は武器創造で次元刀を出し、飛んできたナイフを真っ二つに切り捨て、ナイフを投げた奴の右手を次元毎切り捨てた。これで次元ごと切り捨てたので、奴が手を完治するのは不可能だろう、だって次元ごと切り分けたのだから。
その後、俺は受付のおっちゃんに引き止められたが、無視をして動けないラターシャをおんぶしながら門へと向かった。
その後のヒャッハーは、殺人未遂でギルドマスターに犯罪奴隷として突き出されたそうな....
門番兵なイケメンに仮の身分証を返し、ギルドカードで再登録した後に、イケメンに宿を紹介してもらい、ラターシャを寝かせた。
数時間後ラターシャは目を覚ました、俺はラターシャにこれでもかと謝罪した。
「本当にすまなかった、ラターシャが身体を張って俺を助けてくれたんだな、ありがとう。感謝しているよ。」
その後ラターシャは笑顔で許してくれて、俺の無事を確認して、ラターシャが抱きしめてきた。
その後メチャクチャ燃えたって展開あるはずも無く、普通にお腹が空いたと2人してお腹がグーとなったので晩御飯を宿の食堂で食べて普通に別々のベッドで寝た....お風呂に入りたいが庶民の宿に風呂など無く、宿の従業員に頼んでタライにお湯を入れて持って来てもらい、お互い順番にタオルで身体を綺麗にして、寝た。覗いてなんか無いぞ!
俺は紳士だからな!!
次の日流石にギルドに謝りに行った方が良いとラターシャに言われ、朝食の後1週間分の宿代を払い宿を出た、意外と高く銀貨8枚も取られた!稼ぎに行かなくては!?
とゆう事もあり、ギルドに着いたのだが、ギルドに着くや否や、5人程のメンバーに囲まれギルドマスターの部屋に連行された....なんか本当についてない....凄いふかふかの黒いソファーに座らされた俺に綺麗な女性秘書?が入って来て飲み物を俺の前に置く、その後何故か受付のおっちゃんが入って来て窓際の書類山積みの机の椅子に座る。
「なんで俺がここに座るかって顔してるな!騙すような事して悪かったな坊主!改めて自己紹介しよう!俺がギルドマスターのクルドだ!おまえさんが呼ばれた理由は分かってるだろう?正直に話して貰いたい!リク!いや、今代の勇者!」
いやいやいやいや、俺勇者違う、ただの冒険者、あれ?なんだ?なんでだ?あ....俺が昨日スキル見せたからだ....とことんついてないぞ?えげつないぞ?俺は異世界ヤッホーしたいだけなんだが、駄目?と考えながらおっちゃん、いや、ギルドマスターに言った。
「俺、勇者、違う、俺、冒険者、昨日、騒ぎ起こして、ごめん、俺、今日は帰る....おウチカエル....」
片言になった、怪しさ全開だ、おワタ....色々おワタ....
「いや、今代の勇者様は中々慎重な方と俺は気づいていますよ!大丈夫!このクルド勇者様が誕生したとゆう秘密は魔王軍にバレぬように必ず隠し通してみせますからな!!ギルド本部に掛け合いギルド総出で貴方様をバックアップする所存です!」
もう面倒だからそうゆう事にしておこう、あ、そうだ魔王城をケセラセラのアブラカタブラで存在消しとくか....そうしよう....魔王軍もブラックホールの彼方にないないしとこ....そうしよう....
勘違いって極めるとその人にとって真実になりますよね、それが伝染して行く様は少しホラーです....