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ts軍師さんと王子様  作者: アディ
TS軍師さんの話です
5/50

ココ「社交会の話です」

ココ「カットールさんが洗脳で体育教師になっていました。大人の都合で体育教師は続投です」


カットール「ははは、青春シュート。って俺は何を言っているんだ!?」


ココ「洗脳が解けてきてたまに正気に戻るようになりましたね。」


オリンポス「ずっと洗脳されてた方がカットールさんの為だったかもしれないけどね。とりあえず徐々に洗脳は解けて行くと思う。その時は既成事実で体育教師を続けざる負えなくなってるけど……」


ココ「オリンポスさんも最近慣れて来ましたね。女子更衣室。」


オリンポス「うわー。僕も人の事言えないじゃん。ナルメシア恐るべし」


……


ココ「えっと、誰かに調査されてる?私がですか?」


カクレゾウ「そうでござる。拙者達は内偵調査も行うでござるが、学園内でココ殿の情報を探る動きが複数あるでござる。気をつけよ」


ココ「んー、どうしよう。どうします?オリンポスさん」


オリンポス「カクレゾウも自然に居たけどここまだ女子更衣室だからね。さっさと出よ。」


ロイド「ココが身辺調査を受けてる、だと!?」


オリンポス「そうみたい。複数ってのが何を意味しているかわかんないけど、ロイドもそろそろ算数慣れてきたし数学にレベルアップしようか。」


ロイド「X?A?Y?魔法の詠唱か?」


オリンポス「あー最初は難しすぎたか。とりあえず○☓△にしておこう。」


ココ「私なんかを調査するって何事なのでしょうか」


……


ココ「えっと、どういう事でしょう?」


ナルメシア「だから、てめぇの社交デビューが決まったんだ。私もめんどくせぇと思うが、ロイドと結婚すんなら儀式みてぇなもんだ」


ココ「儀式、ですか?」


ナルメシア「社交なんざ、貴族の儀式と大差ねぇ。やり方覚えときゃできんだよ。今後は特訓だ。マナーをたたき込むから覚悟しとくんだな」


ココ「ナルメシアさんが教えるんでしょうか?」


ナルメシア「私にゃ無理。あんなめんどくせぇもん覚えられっかよ」


ナルメシア「とりあえず教師役は用意しておくからそいつに教われ」


ココ「はぁ」


……


ボンレット「お嬢様方御機嫌よう。ナルメシア様から仰せつかりました、本業は詞の作成と演劇の脚本を務めております。ボンレットと申します。」


ココ「はい、よろしくお願いしますっ」


オリンポス「で、何で僕も一緒なの?というかこれ女性用のマナー講習だよね?」


ココ「オリンポスさんごめんなさい。一人じゃ心細かったので……」


オリンポス「なら仕方ないね。僕も男だし、そういう事なら手伝うよ。」


ボンレット「(オリンポス様はチョロいと……)」


……


オリンポス「痛、痛い。最初にコルセット付ける練習なのぉ。ってか骨格男だからそんなの入らないよ。え、無理やりにでも入れるって?いや、痛い痛い痛いー」


ココ「ちょっとキツいです。これを付けて毎日練習ですか……」


ボンレット「お嬢様方、まずは慣れる事から初めましょう。ちょっとキツいかもしれませんが何事も慣れですよー」


……


ココ「お皿を頭に置いて歩行、ですか」


ボンレット「優雅な立ち振る舞いはまず歩行からです。演技指導でもこれから入る事が多いのですよー」


オリンポス「曲芸師みたいだねぇ。あ、」(お皿パリーン


……


ボンレット「食事マナーも大切。優雅に落ち着いて、ゆっくり、会話を楽しみながら食べましょう。」


ココ「あ、フォークの使い方が難しい、です……」


オリンポス「」むしゃむしゃ


ボンレット「オリンポス様は減点です。ちなみに後で罰ゲームがあるとナルメシア様から仰せつかっております。」


……


ボンレット「毎日の予習復習を欠かさず行えばマナーは身につきます。大丈夫、オリンポス様の様な出来の悪い娘でも、立派な淑女に育て上げた経験がございます。」


オリンポス「なんか僕がメインみたいになってない!?」


……


ココ「えっと、ロイドさん、ご機嫌麗しく。」


オリンポス「はぁ、疲れる。あとコルセットがキツい……」


ロイド「ココ、貴族のお姫様みたいになってきたね。俺はそのままの君も好きだけど、頑張ってる君が素敵だと思うよ。」


エイジ「オリンポス、お前付き添いだろ。ココが頑張ってるのにお前がへばってどうすんだよ。」


ロイド「(あー、オリンポス女装が自然になってる。染まってんな)」


オリンポス「もう、エイジも体験してみろよ!辛いから……」


ココ「(んー、このままだと私よりオリンポスさんが立派な淑女になっちゃう気がする)」


……


ナルメシア「おう、2人ともなかなか様になってんじゃねぇか」


オリンポス「ナルメシア!絶対面白がって仕組んだだろ!」


ココ「あ、ありがとうございます。」


ナルメシア「ココは明日が当日だ。まぁそれなりにこなせりゃ問題は無い。」


ココ「私は?どういう事でしょう?」


ナルメシア「まあ、面白そうだから、オリンポスの社交デビューも決めといた。」


オリンポス「はっ?」


ナルメシア「題して、オリンポスシンデレラ作戦!」


……


ナルメシア「作戦概要はこうだ。平民上がりの令嬢オリンポスは気の強い少女、ある日魔法使いにお姫様に変えられて、貴族が集まる社交界へ、んで王子様?と結ばれる。的な奴だ。」


オリンポス「嫌だよ。そんな役回り。僕男だし」


ナルメシア「ほい、アーレやっちまえ。」


アーレ「はい、あなたはだんだん、女の子ー。可愛い令嬢になーる。期限は12時までー」


オリンポス「ふぇ、僕、あれ?私……」


ナルメシア「念の為に性別も変えとくか。脱がされてバレるとやべぇからな」


ココ「完全に人権侵害です……」


次回に続く

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