ココ「体育の話です」
ココ「私の投資話がバブルの到来で大変な事になりました。もう投資はこりごりです」
ココ「今日から体育の授業?もう6月(スタート時期は4月)なのに今更ですか?」
オリンポス「あー、確か体育教師の選定が遅れた事、体育用の衣装をナルメシアとエイジで考えたらしいけど発注したものの量産出来なくてこの時期までずれ込んだらしいよー」
ココ「エイジさんとナルメシアさん発案の衣装、嫌な予感がします。」
エイジ「やっぱ女子の体操服にはブルマだよな。ちょっと古風だけどそれが良い」
ココ「は、恥ずかしい、魔法少女の衣装もですが全体的にそういう衣装多くないでしょうか。これは女性達に反感を買いそうです」
女性陣「これ可愛いー。さすが学園、最新のオシャレだわ。こんな短い物着れるなんて、女性の自由の象徴よね」
ココ「あれー?これオシャレなのでしょうか?」
オリンポス「ココさんは知らないかもだけど、この国男尊女卑が強いからね。女性が足を見せるなんてけしからんなんて声があるんだよ。だから学園の自由の象徴的な意見が出るんだよね」
エイジ「所変われば文化もちげぇって事だな。俺の所(異世界)も今こそ性的って見られる衣装だが昔はそういう意見が出てた気がするぜ」
オリンポス「ところで、なんで僕にもブルマ渡してくるんだい?」
エイジ「オリンポスは特別枠らしいぜ、着替えは職員の更衣室を使う様に、だとさ」
オリンポス「ええー。どうしてこうなったの!?」
ココ「(あー、オリンポスさんが女性化や後遺症による女の子仕草のせいでクラスの男子が、同性として見れなくなったって話があったので……。
とりあえず学園としてはオリンポスさんを女子枠に突っ込む方針みたいです。)」
オリンポス「なんで僕が女子枠なんだよ。もー、女子と男子は基礎体力が違うんだ。混ぜたら上位独占しちゃうぞー」
エイジ「オリンポス最近運動してねぇからな、どうなることやら」
……
カットール「んじゃ初日は体力測定だな。まあ、気楽に行くぞー」
ココ「学園の体育教師として赴任してきたのはカットールさん。ロイドさんのお父さんですね。」
ココ「完全にナルメシアさんの嫌いな縁故採用っぽいですが良いのでしょうか?(それに逢引?の件も気になります)」
オリンポス「この国にカットールさん以上の戦士は居ないからね。ロイドぐらい、ロイドが生徒な以上必然的にカットールさんになるよ。」
エイジ「この人選苦労したってナルメシアが言ってたな。貴族の横槍とかも凄かったらしいぞ。」
カットール「男女別れて整列し直せ。あとオリンポスは女子の方に並べよ」
エイジ「あはは、ココ、オリンポス、後でなー」
オリンポス「納得いかない。こうなったら意地でも上位取って直談判してやる」
……
オリンポス「はぁはぁ、疲れたー。」
ココ「えっと、記録は、女子の平均はわずかに上回ってますね。」
カットール「あー、これは当分は女子枠だな。オリンポス、戦争の時より体力落ちてんだろう。」
オリンポス「絶対ナルメシアに女の子に変えられた時に落ちたんだよ。ううう、僕の筋肉がー」
ココ「んー(それより不規則な睡眠時間、不定期かつ量の少ない食事、典型的な運動不足が重なった結果、体力が落ちた、のでは?)」
オリンポス「でも、そんなに落ちてるかな。体重は落ちてるけども……」
男子達「(あの細い手足、健康的な体つき、ちょっと大きめのお尻、あいつ本当に男子か?)」
メイラン「男子のめつきが、やらしいー」
カットール「良い。ほとばしる汗、やっぱり青春は最高だ。」
ロイド「父さん辞めて、俺まで恥ずかしいんだけど……」
……
ココ「んー、やっぱり何か違和感を感じます。」
オリンポス「女子更衣室に僕がいる事にそろそろ違和感感じて欲しいなー。とりあえず、女子達離してくんない?」
ココ「いえ、カットールさんのキャラクターが違うんです。あんなに青春讃歌される人でしたか?」
オリンポス「キャラクターねぇ。ロイドのお父さんが言わない類の話してたけど、慣れない体育教師なんだから多少ブレはあるんじゃないかな。はぅ、そんな所触っちゃ駄目だよ、女子達」
ココ「やっぱり気になります。オリンポスさん調査しましょう。」
オリンポス「だめだめ、僕にそれ付けるの、ブラとか付けたら戻れなくなっちゃうよ、あー」
ココ「あれ、オリンポスさん、何故女子更衣室に?」
オリンポス「今更!?」
……
オリンポス「酷い目にあった。男子を女子更衣室に連れ込む事を禁止して欲しいよ。」
ココ「普通男子は女子更衣室に入るのは禁止されてません?どうだったかな?なになに、男子が女子更衣室に入ることは禁止。ただしオリンポスは可とする。学園長」
オリンポス「何で僕だけ可になってるの!?」
ココ「とりあえず、どう調査したら良いでしょうか?」
オリンポス「んー、元諜報部の生徒を見つけるのが早い気がするんだよね。彼ら諜報のプロだし」
ココ「ならエイジさんに聞きに行きましょう。元隊長の彼なら諜報部の生徒の顔と名前を覚えていそうです。」
……
ココ「忍者部……。ここに諜報部隊の元隊員さんが居るんですね。」
エイジ「おう、あいつら暇だからって忍者を講師に引き入れて勉強中らしいぜ」
オリンポス「忍者の講師かー知ってる人かな?」
エイジ「うーん、まだ本編には登場してないが登場予定って感じじゃねぇか?」
アイス「にゃん(メタである)」
オリンポス「じゃあ知ってる人だね」
エイジ「おじゃましまー」
女子達が着替え中
エイジ「失礼しました……何で女子が居るんだよ!諜報部隊って男だけの部隊だぞ!忍者か、忍者なのか?」
オリンポス「……考えられるとしたら。」
ココ「オリンポスさんが堂々と入っていきました。既に女性の裸ぐらいでは動揺しないって事でしょうか。」
オリンポス「やっぱり……皆、入っておいでよ。」
カクレゾウ「どうでござったか、我らの変化の術は。」
諜報部隊の人「よっしゃ、エイジ隊長を騙しきったぞ!いえーい」
エイジ「く、不覚。良いように騙された。」
ココ「(確か、カクレゾウさんの変化の術も体を作り変える類の性転換だったはず、教えて良かったのでしょうか?)」
オリンポス「ここが忍者部で合ってるみたいだね。」
……
カクレゾウ「ほうほう、カットール氏の秘密を暴きたい。なので、我らの力を借りたい。と言うことでござるな」
ココ「えっと、私用で申し訳ありませんが、調査して頂けますか?」
諜報部隊の人「おお、良いぜ。隊長からの直々の依頼だしな。それに変化の術を使った諜報も試してみたいし」
エイジ「おう、てめぇら……」(うるっ
諜報部隊の人「ココちゃんはロイドさんの想い人なんだ。色々無理もさせられてきたけど、それがあっての俺達だしな。助けが欲しいならいつでも力になるよ」
ココ「あ、ありがとうございます。」
諜報部隊の人「あ、オリンポスちゃんも一緒に変化の術極めてみない?さらに可愛くなれるよ。」
オリンポス「いらんお世話だ!」
……
カットール「青春、ダイナマイト!」
男子達「つえー、かっこいい」
女子達「カットール様、ステキです」
ロイド「はぁ、父さんどうしちゃったんだ?」
エイジ「さらに悪化してんな。」
オリンポス「さすがに異常だと分かるね。」
ココ「そろそろ、カクレゾウさんたちに依頼してから3日ですが……ん?短刀に何か紙が挟まっています。」
……
クルック「さあアイドル活動開始だよん」
メイラン「ミュージックー、スタートー」
わーわー
ココ「クルックさんとメイランさんの学園アイドルライブ会場に来ましたが……」
エイジ「あいつら、こんな所に集合ってどういう事だよ。」
観客A「ここが密会に最適なのでござる」
観客B「みんな騒いでるから、何話しても聴かれないからね。」
ココ「忍者部の皆さん、居たんですね。気が付かなかったです」
……
ココ「つまり、洗脳ですか?」
カクレゾウ「そうで、ござる。ナルメシア氏からの洗脳によってカットール氏は青春バカになっている。と考えられるでござるな」
忍者部隊員「証拠は、これとこれだね。ナルメシア単独じゃなくて誰かが洗脳してる。裏にナルメシアがいる感じ。」
オリンポス「穴の空いた金属片に紐がついてるね。」
エイジ「5円玉と糸で催眠とか古風すぎね?」
ロイド「なるほど。実は父さん戦闘力は高いけど、実はそういう精神系の攻撃には弱いみたいなんだよね。」
ココ「んー直接ナルメシアさんの所に行きますか?それとも実行犯を捕まえてから?」
オリンポス「うーん、この手品地味た手法、何処かで見たような。とりあえず現場を押さえようか。ナルメシアが素直に口を割るとは思えないしね。ツンデレだから」
ココ「ナルメシアさんにツンデレって言えるの凄いです。」
オリンポス「それ褒め言葉?」
ロイド「よし、現場を押さえよう。洗脳現場はの調査は済んでるかい?」
忍者部の皆さん『もちろん』
……
カットール「ぐぅー」
???「うーん、あなたはだんだん眠くなるー。あと、熱血体育教師になーる」
ロイド「そこまでだ。アーレさん」
アーレ「ふぇ、ロイドさんたち!?」
アーレ「何でバレたの!?」
ココ「えーっと、忍者部の皆さんが突き止めてくれました。」
アーレ「忍者!?そんなの居るの?この国に?一応中世ヨーロッパ舞台なんだけど……」
オリンポス「まぁ確かに、あの忍者何でまだこの国に居るんだろうね?」
エイジ「忍者は置いといて、お前とナルメシアの陰謀は分かっている。神妙にお縄に付くんだな。」
アーレ「ごめんなさーい」
……
ナルメシア「なんだ、アーレ、ロイドたちに捕まったのか」
アーレ「私みたいな一般モブには無理だったんですよー」
ココ「アーレさん、気持ちは分かります。」
アーレ「うるさい、メインヒロインには私みたいなモブの気持ちはわからないのよ!うわーんまともな出番欲しいー」
ココ「慰められる気がしません。」(しゅん
ロイド「何で父さんを洗脳なんかしたんだ?」
ナルメシア「んー、その方が面白そうだったからだな。」
オリンポス「なんていい加減な理由!?」
ナルメシア「体育教師をなかなか引き受けてくれなくてな。しゃあないからアーレの出番ついでに洗脳した。」
アーレ「なんか飛び火してる!?」
ナルメシア「カットールの洗脳はそのうち解けるだろう。その間に既成事実を作って、体育教師を続けるようにしておく。以上だ」
エイジ「なんかまとめてるように見えるけど全く反省してねぇ。」
……
ロイド「とりあえず父さんは体育教師を続けるみたいだ」
ココ「完全に諦めちゃってますね。」
オリンポス「ナルメシアの強引なやり方は褒められた話じゃないけど、今から他の人材探すよりはカットールさんに任せた方が僕たちにはマシなんだよね。」
エイジ「まぁ、カットールさんを犠牲にするが、俺達の体育技術は向上しそうだな」
ココ「はぁ、大人の事情って感じです。」
……
カットール「はっ!俺は一体何を……」
次回に続く