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ts軍師さんと王子様  作者: アディ
悪役令嬢の話です
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21/53

ココ「悪役令嬢と姫騎士ツクネさんの話です」

ココ「前回のあらすじ、オリンポスさんが生理になり女性特有の辛さを体感しました。」


ツクネ「すまない。私は、君たちと相対しなければならない……」


オリンポス「つまり、ネレーネに取り込まれたと。その情報頂けて凄く助かりました。」


王子ソーラス「ツクネ、君ほどの人物を取り込むのか。ネレーネも本気と言うことだね。」


……


オリンポス「まあツクネさんに僕達のスパイやれってのは酷だから言わなかったよ。あの人真面目だからね。スパイ向きじゃない」


ロイド「情報を整理するか。ネレーネはあろう事か女性のみの騎士団を設立してこの学園に乗り込んできた。」


エイジ「隊長はさっきのツクネって女騎士団長。ロイド達は知り合いみたいだったけど、強いのか?」


ロイド「僕の騎兵戦術の師匠に当たる人だ。真面目で融通効かない所はあるけど強いよ」


オリンポス「学園に騎士団持ってくるって発想絶対おかしいよ。」


ココ「確かに、でもオリンポスさんには言われたくないセリフだと思います」


王子ソーラス「うーん、オリンポスも騎士団設立する?やれなくはないかな?」


オリンポス「いい、ツクネさんは確かに強敵だけど、それをやるとガチの戦争になっちゃう。騎兵は揃えてはしいけど、ジャキーンを部隊長に添えようと思ってる。あいつ馬にも乗れるんだよ。強襲偵察部隊率いてたから。」


ココ「ジャキーンさんの多芸と知能が釣り合っていない感がすごいです」


……


ツクネ「冷静に対処しろ。敵は少数だ。対抗できる!」


女性隊員「でも隊長、今日何度目の襲撃ですか?毎回復活してくるし、頭おかしい……」


ツクネ「うむ、ローテーション制にしよう。1班は休憩、残り2班で対処しろ」


……


ジャキーン「偵察完了!」


王子ソーラス「偵察!?あれは強襲だよね?しかも1日何回やるつもりだい?」


ジャキーン「姉貴、敵はあんまり強くねぇ。後、数が減ってた。この調子なら勝てるんじゃね?」


オリンポス「偵察ご苦労、今日はもう良いからね。代わりに明日の深夜から明朝にもう1,2回偵察してもらおう」


オリンポス「ツクネさんはジャキーンの粘り強さを知らないからね。今日はローテーションで休憩を入れてるはず。ぶっちゃけ倒す必要はなくて学園から追い払えばいいんだよ。そのために疲労させようか」


……


ネレーネ「何故、何故勝てないのです!相手は少数。囲んでしまえば余裕でしょ!?」


女性隊員「それが囲もうとするとスルリと逃げて行くんです。私達も2対1を心がけているんですが、2対1でも勝ちきれなくて……」


ツクネ「あの勇者パーティだ。我々が簡単に潰せているなら魔王軍は勝っていた。ネレーネ様も焦る気持ちは分かるが、冷静になっていただかないと勝てる戦いも勝てませんよ。」


ツクネ「(あの後、襲撃が無かった。普通ならあの数でも異常なのだが、相手はあのオリンポスだ。何かあるな)」


ツクネ「念のため夜も4交代シフトを組む。夜襲に備えておけ。以上だ。」


女性隊員「えー、夜もちゃんと寝れないんですかー」


……


オリンポス「ツクネさんの事だ僕の夜襲には気がつく。でもぶっちゃけ彼女は真面目すぎる。そこが穴なんだよね」


……


3日目

ジャキーン「あはは、行くぜ、野郎共!」


女性隊員「はぁ、はぁ。なんで元気なのこいつら、朝も夜襲掛けてきてるはずよね……」


……


オリンポス「ジャキーンが目立つせいで気が付けないかもだけど、ジャキーン以外はちゃんと補給も休憩もさせてる。馬も取り替えてるからうちの軍は元気なんだ。ジャキーンは異常なだけだから気にしない。」


オリンポス「人間集中力には限界がある。過酷な訓練を積んでるツクネさんならついてこれるけど、普通の女性隊員達はどうだろうね」


……


ツクネ「(っち、女性だけ集めた間に合わせの騎士団、練度が足りていない。戦場で粘る根性が無いんだ。3日程度の襲撃で、ここまで摩耗するとは……)」


女性隊員「限界です。隊長、ネレーネ様、休暇を、ください……」


ネレーネ「わかりましたわ。本日中に敵陣を攻め落としなさい。明日は休暇にしましょう。」


ツクネ「は?ネレーネ、様。彼女たちにそれをなせるほどの体力は……」


ネレーネ「おだまりなさい、ツクネ。これはあなたの戦略ミスです。初日から攻めて敵陣を落としておけばこうはならなかった。違いますか?」


ネレーネ「しかし、それもツクネを選んだ私の責任、ならここで挽回して見せますわ!」


……


ツクネ「……わかりました。私に1軍お貸しください。単騎決戦にて勝負をかけます。」


ネレーネ「……わかりましたわ、あなたは優秀なんですもの、それぐらい可能と言う事ですわね。」


ツクネ「命を賭してでも、勝利をもぎ取ってきます。」


……


オリンポス「さて、ネレーネ側焦れてたか。ま、あの性格だしね。戦術はツクネさんが単騎でうちの突破を狙うスタイルかー、みんなでう思う?」


ロイド「ツクネさんは単騎でも強いよ。」


エイジ「んー、ジャキーンで一度当ててみるか?」


ココ「何かの策略ではありませんか?うち結構戦力ありますし、単騎は危険なだけです。」


オリンポス「ネレーネの策略かー。ツクネさんの判断による物だとしたら、たぶん部下を守るために自分が出てきた。だけどネレーネは何企んでるんだろう?」


オリンポス「んー、時間もないし、一度ジャキーンを当てちゃうか。その間に作戦を練れば良いかな。」


……


ジャキーン「うぉ、つよ!」


ツクネ「お前の剣筋は何度も見た。そう簡単に通じると思うな!」


ジャキーン「へへへ、面白くなって来たぜ」


……


オリンポス「あー、本気で単騎決戦っぽいんだよね。ネレーネは動かないつもり?」


エイジ「さすがのジャキーンも疲れがでてる気がすんな。強敵相手にしちゃ若干隙が多えー」


ロイド「僕が出る?今の彼女と相対できるとしたら僕ぐらいだけど。エイジは歩兵のが強いし」


オリンポス「んー、ネレーネの策略……僕が彼女の立場だったとして、僕ならこんな手打たないんだよな。なら逆に僕がこの手を打つシチュエーションを逆算すると……」


オリンポス「あー、めんどくさいけど、ここを捨てて後退しよう。ジャキーンには悪いけど負けてもらう。」


エイジ「は?どういう事だよ。」


オリンポス「ツクネさんを利用して、アゾアラスを失脚させようとする策略の可能性がある。」


……


ロイド「撤収だ。後退しよう。」


エイジ「つまりどういう策なんだ?」


オリンポス「ここで勝っちゃ駄目って話。たぶんツクネさんは命を賭してここに来ている。だからまずツクネさんの命が危ない。ここまでは良いよね。」


ココ「大丈夫です。でもどうしてアゾアラスさんの失脚の話になるんですか?」


オリンポス「アゾアラスは彼女の師匠なんだ。割と大事に思ってる。だから彼女の命と引き換えと言われて従っちゃう可能性があるんだ。勇者パーティのごたごたも終わってきて彼の役目も終わりつつある。彼がそれをきっかけに政界を引退する可能性は高いんだよ」


エイジ「ツクネの命と引き換えにってのが厄介だな。」


オリンポス「僕たちは現状、勝っても負けても失うものは大してない。ジャキーンはなんか生きて帰ってくる気がするし。政治的に今アゾアラスの後ろ盾が無くなるほうがダメージは大きい。」


ココ「つまり戦闘の勝敗より大事な物を守るための後退って事ですね。」


エイジ「ツクネを捕まえれば……、ネレーネの事だ引き渡しを求めて来る。めんどくせー。」


オリンポス「ツクネさんプライド高いから事実を知ったら自害しちゃう可能性もあるしね。むぅ、今回は僕たちの負けかなー」


……


ツクネ「勝った、があの男逃げるタイミングは完璧だった。」


ツクネ「こちらの体力も削られた。ここから相手本陣へ殴り込む、いけるか?いや、やるしかない」


ツクネ「は……もぬけの殻!?」


……


ネレーネ「さすがツクネ、やりますわね。私達の勝利ですわ、あはははは」


ツクネ「(オリンポスは何故逃げた?あのままなら勝てていたはず。解せぬ。)」


……


次回に続く



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