ココ「はじまりの話です」
オリンポス「まずはきっかけの話からしないとね。ちょっとした事をナルメシアに相談しにいったんだけど、それが大きな間違いだったんだ」
……
ナルメシア「おう、入れ。んでどうした？」
オリンポス「えっと、最近、というかずっとなんだけど」
ナルメシア「ふむ、ココに女の子の友達が出来てないと。」
オリンポス「ナルメシアの養女でしょ？しかもロイドの彼女じゃん。近寄りがたい雰囲気になってるみたいなんだよね。」
ナルメシア「むー、てめぇの所の竜女とエルフはどうした。」
オリンポス「あークルックさんとメイランちゃんかー。最近ね、学園アイドル活動に夢中なんだよ。」
ナルメシア「ふむ、まぁとりあえず女の子の友達ができりゃ良いんだな」
オリンポス「まあね。」
……
オリンポス「って訳でね。」
エイジ「でだ、オリンポス、なんでその流れで女装とかしてんだ？」
ココ「そうですね。意味がわかりません」
オリンポス「ナルメシアに女の子にされちゃった★ミ」
ロイド「え、マジ？」
……
ココ「本当にありませんでした。後、胸もちゃんとありました」
オリンポス「ちゃんと確認するんだねー。野郎に見られなくて良かったけど」
エイジ「オリンポスの場合冗談ってパターンもあるしな。」
ロイド「ココの話なら本当みたいだね。ナルメシア恐るべし」
オリンポス「というかこの状態でどうしろと言いたいんだろうね。僕がいきなり女の子の輪に入れる訳ないじゃん。」
エイジ「まぁ確かに。」
ココ「あのー、妹さんには何か言いました？」
オリンポス「ん、妹？なんにも言ってないよー」
ココ「急に寒気が……」（ガクガクブルブル）
ガラガラ
リーリア「お兄ちゃん！何処！」
オリンポス「あ、噂をすればリーリア、ってかなんで僕のクラスに居るんだよー」
リーリア「クンクン、あなたからお兄ちゃんの匂いがする！私のお兄ちゃんを何処にやった！！」
オリンポス「ふぇ……」（頬から血が流れる
……
エイジ「オリンポス！俺を盾に使うなよ。」
オリンポス「だって、リーリアが、あんなに怖くなってるの見たことなくて……」（ふぇーん
ロイド「あー、リーリアちゃんも落ち着いて、ちょっとややこしい事になってるけど、あれはオリンポスだよ」
リーリア「ガルルルル、あんなのお兄ちゃんじゃない。ただの女じゃん。お兄ちゃんを何処に隠した！」
ココ「（ああ、最悪な事態が起こってしまいました……）」
……
オリンポス「と、とりあえず、ナルメシアの所に行こう。た、多分この状況をだ打破できる、はずさ」
リーリア「お兄ちゃんの匂いを付けた女がお兄ちゃんっぽい事言ってる。凄いムカつく。なんなの、お兄ちゃんが自分の物だとでも言いたいわけ？」
オリンポス「じ、自分なんだからあ、当たり前じゃないか」
エイジ「これは酷い。」
ロイド「リーリアちゃんの言動が理不尽すぎるね」
ココ「な、ナルメシアさんなら解決出来ます。さぁ行きましょう」
……
オリンポス「な、ナルメシアー。元に戻してよー」
リーリア「……ナルメシアさんがお兄ちゃんを攫ったんですか？」
ナルメシア「そんな、青狸に願う様に言われても困るぞ。」
エイジ「こいつ絶対異世界転生者だろ」
アイス「にゃん（メタメタである）」
ココ「カオスすぎます。」
ロイド「と、とりあえず、情報を整理しよう！」
リーリア「ロイドさんまでお兄ちゃんみたいな事言い出して、どうしたんですか？」
ココ「現状の整理です、ね。まず、オリンポスさんがナルメシアさんの魔法で女の子になった。」
エイジ「これによりリーリアちゃんのお兄ちゃん反応が消えてリーリアちゃんが情緒不安定になったんだよな」
オリンポス「お兄ちゃん反応って何！？」
ココ「えーっと、とりあえず情緒不安定になったリーリアさんは私達の教室に乗り込んできました。そこでオリンポス♀を見つけます。」
ロイド「それで兄の匂いを持つ奇妙な女性ってのに反応して凶行を行った。であってるかな？」
ナルメシア「んで、私の所に駆け込んできたって訳か。」
ナルメシア「まずリーリア、こいつはてめぇの兄だ」
ナルメシア「んで、オリンポス。性転換は気軽に行って良いもんじゃねぇ」
オリンポス「じゃあなんで僕を性転換させたのさ」
ナルメシア「とりあえず1週間待ちやがれ。そしたら元に戻してやるよ」
リーリア「これが、お兄ちゃん？」
オリンポス「最悪、これ僕リーリアに○されちゃうやつだよね。」
ナルメシア「あー、めんどくせぇ、そうなったら女として復活させてやんよ」
オリンポス「いや、そこは男に戻してよ！」
……
リーリア「そうか、そうなのね。あなたが、お兄ちゃんなんだー。」
オリンポス「リーリア、恐い。」
ココ「とりあえず、事態の収拾を図るためという理由でナルメシアのいる部屋から追い出された訳ですが」
ロイド「リーリアちゃんいつも以上にオリンポスにべったりだね……」
リーリア「この際だから、お兄ちゃんに女の子の快感や弱い所を知ってもらおうと思って。」
エイジ「なにそれ恐い」
オリンポス「そ、それはいつ使う予定の知識なんだよ……」
リーリア「駄目だよ、お兄ちゃん。絶対逃さないからね。」
オリンポス「ふぇーん、ロイド、エイジ助けてー」
エイジ「まぁ、これでオリンポスも少しは女心が分かるようになる、かもしれねぇな」
ココ「ああ、これは助ける予定は無さそうですね。」
オリンポス「そんなの知りたくないよぉー」
……
1週間後
オリンポス「やっと戻れたよ。色々酷い目にあった1週間だった……。」
オリンポス「ん、エイジ、ロイド、どしたの？」
エイジ「おい、オリンポスなんか女の子っぽくなってねぇか」
オリンポス「やだな、冗談はやめてよ。ちゃんと男に戻れたのにー」
ロイド「……後遺症、だな」
オリンポス「ええー」
