鱈のムニエル
お腹が空きますね!
今日はセイレーンの討伐依頼をこなした。濃度の高い洗脳魔法を打ち消すのは骨が折れたが、洗脳されなければこちらのもの。拘束魔法で宙に浮かべ雷魔法を叩き込めば一撃だった。
せっかく海に来たので、リオルを連れて海の幸を堪能できる店を探す。
「リリア、あっちは鱈のムニエルなのじゃ!」
「のぼりを見つけたの?どこ?」
「あっち!」
「んー…あ、本当。遠視の魔法でやっと見える距離じゃない。でもいいわ。行きましょう」
「わーいなのじゃー!」
リオルと店に入って、早々に果実水とのぼりにある鱈のムニエル、ライスと味噌スープを注文する。注文の品は割とすぐに届いた。
「鱈のムニエル、初めてなのじゃ!」
「いただきます」
「いただきますなのじゃ!」
肉厚な鱈はプリプリでとても美味しい。ライスと良く合うこの魚を、リオルは一生懸命に口いっぱい頬張りライスで追撃している。噎せないのがすごい。私は少しゆっくりと味わって食べる。
「リリア!この鱈のムニエル、ライスに良く合うのじゃー!」
「わかったからもうちょっと味わって食べなさい」
「だって美味しいのじゃー!」
「美味しいから味わって食べるのよ」
「むー」
リオルは大人しく食べるスピードを落とす。可愛い。
「御馳走様でしたのじゃー」
「御馳走様。美味しかったわ」
「毎度ありー」
「さ、帰りは何か駄菓子でも買っていきましょうか」
「わーいなのじゃー!」
リオルは普段宿で大人しくしてくれているから、ご褒美に駄菓子を大量に購入。リオルは宿で目を輝かせて喜んだ。
ピーナッツクリームたっぷりの食パンに手が伸びてしまいます