油そば
チャルメラ塩味でなんとか油そばにならないかなぁ。食べたいなぁ。
今日は魔獣化した巨大なリスがきのみを食い尽くして他のリス達に影響が出て、農家の果物に食べ物を求めるリス達からの被害が出始めているとのことで、巨大な魔獣リスの討伐依頼を受けた。
「お姉様、良かったら討伐に行かれるお姉様に結界と防御魔法を張らせてもらえませんか?」
「もちろんよ、ありがとう」
ルナが魔力のギリギリ限界まで結界と防御魔法を重ねがけしてくれた。重ねがけの上限まではいかなかったが、結構重ねがけ出来ているのを見ると魔力も素養もあるのだろう。ルナは私と同じで冒険者に向いているかもしれない。
「ではわしがルナに魔力を譲渡しようかのー」
ルナの魔力が一瞬で回復した。ルナは驚いた様子だ。
「お兄様、すごいです!」
「じゃろ?」
「お兄様、今日はもっと色々教えてください!」
「じゃあ光魔法での治癒魔法でも教えようかのー」
どんどんルナが強化されていく。まあ、将来役に立つかもだしいいか。
そしてリオル達が今日とった宿の部屋で治癒魔法の練習をする間、私は巨大リスを見つける。
巨大リスを拘束魔法で捕まえて、心臓を氷魔法で貫く。あまり苦しまずに逝けたはず。
ついでなので光魔法できのみを食い尽くされた森の木に新しい実をつけさせてみた。役に立つといいな。
依頼主から依頼料を受け取り、ナタンを連れてリオルとルナの待つ宿に戻る。
「ただいま」
「リリア、おかえりなさいなのじゃー!」
「おかえりなさい、お姉様!」
二人に抱きつかれる。可愛いなぁ。
「お姉様、治癒魔法も習得しました!」
「あら、すごいじゃない」
「次は鑑定魔法が良いかのー」
「いいと思うわ」
言いながら二人の頭をなでなでする。だって可愛いから。
「今日は今からどこで食べようかしら」
「この宿の女将さんがのー、油そばが絶品だから良かったら宿で食べていくといいと言っておったのじゃー!」
「ならそうしましょうか」
油そばを女将さんに頼む。頼んですぐに提供されたそれは、たしかに美味しそうだった。
「いただきます」
「いただきます!」
「いただきますなのじゃー!」
まずは一口。うん、美味しい。
「この油そば、旨味がすごいですね…!鰹節のだしがすごく効いています!」
「女将さんが持ってきてくれたマヨネーズと黒胡椒もかけてみようかしら」
掛けてみる。一口食べる。これは…。
「どうしましょう。マヨネーズと黒胡椒、すごく合うわ。美味しい」
「わしもやるのじゃー!…うんまっ!なんじゃこれ、すごく美味しいのじゃー!」
「わ、私もやってみます!…わぁ!すごく美味しいですね!」
女将さんのオススメだけあって、すごく美味しく大満足。リオルとルナのテンションが爆上げで、寝るまでハイテンションだったくらいには美味しかった。
皆さまは袋麺はどのメーカーのものが好きですか?
 




