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SSSランクの女冒険者は、ちびっこに変化したドラゴンと共にたくさんの料理を堪能する旅に出る  作者: 下菊みこと


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あんかけ焼そば

焼そば食べたいなぁ。

今日は突然大きな群れとなって発生した魔獣、お化けコウモリの群れの討伐の大口依頼が入った。大口依頼は依頼料ががっぽり入るので正直有り難い。


とはいえ今日はちょっと緊張する。お化けコウモリは魔獣の中でも特に危険なのだ。その名の通りのお化けのような特徴があるから。具体的に言うと急に透明になったり、かと思えばいきなり現れたりする。その上吸血行動をとるので、下手に群れに突っ込むと血を大量に吸い取られて即死もあり得る。


今回の依頼ではお化けコウモリの巣がおそらくあるだろう洞窟はわかっていて、その洞窟には元々誰も近寄らないので爆破してくれても問題ないと言われた。


悩んだが、リオルに素直に相談してみる。


「リオル。お願いがあるのだけど」


「どうしたんじゃ、リリア。わしでよければ聞くぞい」


「今日、お化けコウモリの群れの討伐依頼が入って。巣になってる洞窟に破壊光線撃ってもらえないかしら」


「あー。あいつら夜行性じゃし、昼間の今のうちにやっちゃえば一網打尽じゃのー。わしの破壊光線に耐えられるとも思えんし、耐えられたとして洞窟が爆破されたら出られんしのー。わかったぞい。ただ、この身体は普通に脆いからリリアが安全に連れて行ってくれるかの?」


「それはもちろん。じゃあ、早速行きましょうか」


「いいぞい」


ということでリオルと一緒にお化けコウモリの群れの巣になっている洞窟に風魔法で空を飛んで向かった。そして、誰も見ていないことを確認してプラスα周囲の安全を確保。リオルに破壊光線を撃ってもらった。


「お仕置きなのじゃー!」


洞窟は爆破され、光魔法で生き残りのお化けコウモリがいないか探知したけれど見つからず。これで任務完了。


リオルと一緒に風魔法で村に戻って、依頼料を受け取る。早く孤児院に行きたいので村を出て乗り合い馬車を拾う。行けるところまで乗り合い馬車で行って、行きたいのと違う方向へこれから向かう馬車から降りると歩いてキャンプ出来る場所まで出る。キャンプの準備をリオルとすると、夕飯作りを開始。


まずはもやしやキャベツ、人参に玉ねぎなどの野菜を清潔に洗って、食べやすい大きさに切る。


ごま油で焼そば用の麺を焼く。焼いている間に別のフライパンで、焼そば用の麺に付いてきたソースの半分でしっかりと味付けした豚肉を焼く。


豚肉が焼けたら、焼そば用の麺をひっくり返して再度よく焼く。豚肉のフライパンに切った野菜を投入してしんなりするまで炒める。


野菜がしんなりしたら、ソースのもう半分と水、片栗粉を混ぜた調味液を豚肉のフライパンに入れる。とろっとしたら麺をお皿に盛り付けて、豚肉と野菜のあんをかければあんかけ焼そばの完成。


「美味しそうなのじゃー!いただきますなのじゃー!」


「いただきます」


まずは一口。うん、美味しい。


「ごま油で焼いた焼そばがカリカリになってて良い感じなのじゃー!」


「豚肉も味がしっかり付いてて美味しいし、野菜も美味しいわね」


「焼そばのこげもまた美味しいのじゃー!絶品なのじゃー!」


「煽ててもなにも出ないわよ。でも、ありがとう」


「本当に美味しいのじゃー!お世辞じゃないのじゃー!」


リオルに褒められて、ちょっと嬉しいので秘蔵のアイスをマジックボックスから取り出して二人で食べた。前にノリと勢いで買った高級アイスクリームはとても美味しかった。


満足気なリオルとテントで眠る。一人じゃないって、幸せだ。

肉うどんでも可。

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