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なすのステーキ

なすパーティー終了です

今日は大量繁殖し過ぎて食べ物が無くなりお腹を空かせたムーンドロップラビットが畑を荒らしているとのことで、大量のムーンドロップラビットの駆除作業を依頼された。


ムーンドロップラビットは警戒心が強いため狩りづらい。そしてそのムーンドロップラビットを大量に狩るということで依頼料はまあまあである。今日はこの依頼だけで充分。


狩ったムーンドロップラビットは依頼主と親戚達が責任を持って調理し食べるらしいし、生態系が崩れるほど狩る訳ではないので受けても問題ないだろう。


ということで、ムーンドロップラビットの住処にする場所で睡眠魔法を広範囲に掛ける。これで抵抗できないだろう。同じ範囲の場所に光魔法でムーンドロップラビットを集める。さすがに全てのムーンドロップラビットを持ち帰る暴挙には出ない。指定された量のムーンドロップラビットを眠らせたまま絞め殺し籠に詰めて残った子達は光魔法で元の巣穴に戻して依頼主の元に戻る。そしてムーンドロップラビットの入った籠と引き換えに依頼料を受け取る。


宿に帰り、最後のなす四本を女将さんに渡して料理をお願いする。


「このなすで何か作ってくれるかしら」


「あら、良いおなすね。もちろんよ」


そして部屋に戻るとリオルが出迎えてくれる。


「リリアー、おかえりなさいなのじゃー!ちょうどホットチョコレートを飲んでたんじゃー。リリアも飲むかの?」


「一口いただくわ。…美味しいわね。どうしたのこれ」


「女将さんがくれたんじゃー」


「後でお礼を言わないとね」


リオルと話をしているうちに夕飯の時間になり、女将さんが食事を運んできてくれた。


「女将さん、ホットチョコレート美味しかったです。ありがとうございました」


「美味しかったのじゃー、ありがとうございますなのじゃー」


「ふふ、いえいえ。なすのステーキも美味しいわよー。ご飯大盛りにしておいたからたくさん食べてね」


「何から何までありがとうございます」


テーブルの上にはなすのステーキに大根の煮物、お新香と味噌スープにライス。女将さんが下がるとリオルと一緒に手を合わせた。


「いただきます」


「いただきますなのじゃー!」


まずはなすのステーキを一口。美味しい。


「肉厚のなすに、ステーキソースがとっても合うわね」


「じゅわっとジューシーで、焦げの香りもとっても良いのじゃー!」


「この数日間なすまみれだったけど、全然飽きなかったわね。なすってすごいわ」


「なす、もう終わりなのかの?」


「ごめんなさい、無くなっちゃったわ」


「なす美味しいのにー…残念なのじゃー…」


「でも、その分たくさん別の美味しいものを食べましょうね」


「わーいなのじゃー!」


「お新香と味噌スープも美味しいわ」


「大根の煮物も味がしみしみなのじゃー!」


次の朝、宿を出る際にお代を払うと夕飯代をサービスしようとしてくれた。でも、さすがに悪いのでお支払いをすると次来た時の割引券を貰ってしまった。女将さんが優しい。好き。

次はなに食べましょうか

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