アジフライ
アジフライにとろけるチーズ、意外と合う
今日は人魚の討伐の依頼があり、海にやってきた。人魚は人間を海に引きずり込むことがある厄介な存在で、ちょくちょく依頼が入る。拘束魔法を使い宙に固定して雷魔法で一撃なのだが、拘束魔法で捕まえるまでが大変だ。彼女達は動きが素早いから中々翻弄される。だが私は腐ってもSSSランクの冒険者。任務は失敗しない。
今日も人魚を討伐し、依頼主から依頼料を受け取る。あとは孤児院への仕送りをして、リオルと美味しいものを食べるだけだ。
ということで、宿に戻ってリオルを迎えに行き二人で手を繋いでご飯を食べられる場所を探しに行く。
海の近くなので割とすぐに店は見つかった。のぼりにアジフライとあったのでアジフライを頼むことにする。
「いらっしゃいませ!」
「果実水とアジフライ、ライスと味噌スープ二人分でお願い」
「かしこまりました!」
リオルが今日あった出来事を一生懸命に話してくれる。それを聞きながら料理を待っていると、運ばれてきた。
「お待たせしました」
「ありがとう。いただきます」
「ありがとうなのじゃー!いただきますなのじゃー」
見事な大きさのアジフライ。一口食べるとふわふわとした食感の脂が乗った肉厚のアジ。最高。
「ふわー!すごいのじゃー!フライなのにふわふわなのじゃー!美味しいのじゃー!」
「結構な大きさでボリュームもあるわね。これでこの値段はなかなか採算が合わないんじゃないかしら…こちらとしては有り難いことこの上ないけど」
「ライスがとっても進むのじゃー!」
「癖になりそうね」
「最高なのじゃー!」
こうしてアジフライを楽しんだ私とリオルは、完食して満腹になり店を出る。
「御馳走さま。美味しかったわ、ありがとう」
「美味しかったのじゃー!御馳走さまなのじゃー!」
「こちらこそありがとうございましたー!また来てくださいね!」
今日も二人で手を繋いで歩いて帰る。いつまでもこうして、この手を繋いでいられたらいいのにな。
アジフライに何かけますか?




