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SSSランクの女冒険者は、ちびっこに変化したドラゴンと共にたくさんの料理を堪能する旅に出る  作者: 下菊みこと


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牛鍋

おじや好き

今日はお金が余っているので冒険者業はお休み。孤児院に仕送りをして、リオルと一緒に遊んだり買い物をしたりお昼寝をしたりして過ごした。そして夕飯の時間になり、リオルと手を繋いで宿を出て、美味しいご飯を探しに辺りを散策する。


牛鍋ののぼりを見つけたリオルのきらきらした目にやられて、食事処に入る。


「いらっしゃい」


「果実水二人分と牛鍋二人分。ライスとスープはつけられるかしら?」


「なら、最初は牛鍋を楽しんでシメにおじやにするといい」


「ならそれで」


「おじや?」


「牛鍋のスープにライスを入れるの。美味しいわよ」


「わあ!楽しみなのじゃー!」


しばらく待ち、注文の品が届いた。


「お待ちどうさま」


「ありがとう、いただきます」


「いただきますなのじゃー!」


お肉と豆腐を小皿に盛る。お肉が良く煮込まれていて、とろとろで美味しい。大きめにカットされているのに口の中で解けるお肉と、豆腐の相性が良し。味は濃いのに飽きがこないのが素晴らしい。また、鍋と銘打っておきながらお肉と豆腐とネギだけで勝負する潔さも好き。クタクタになったネギもまた美味しい。


「牛肉がほろほろなのじゃー!お肉ってこんなに柔らかくなるのじゃ!?」


「なるのねぇ。私もびっくりよ」


「豆腐もやわやわで美味しくて、ネギも染み染みなのじゃー!」


しばらくリオルと二人で牛鍋を楽しんでいたが、やがて鍋の中身が無くなる。するとご店主がすかさずライスと卵を持ってきて、鍋に投入してくれる。おじやはすぐに完成した。


一口おじやを口に入れると、そうそうこれこれという味がする。安定感抜群。美味しい。


「んー!さっきの牛鍋のスープとは思えないほど優しい味なのじゃ!牛鍋として食べた時はすごく濃くて美味しかったのに、こっちはすごく食べやすくて美味しいのじゃ!」


「やっぱりご店主の言うことは聞くものね。シメにして正解」


「ご店主、ありがとうなのじゃー!」


「はいよ」


その後シメまで堪能した私とリオルはお代を払って手を繋いで帰る。お腹いっぱいでとても幸せ。リオルもほくほく顔で可愛らしいし、癒された。明日からまた冒険者業頑張るぞー!

皆さんはうどん派?おじや派?

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