三頭鶏の鍋
鍋もいいなー
今日の依頼は巨大三頭鶏の討伐。野生化した鶏が魔獣化した上なんかすごく巨大になったらしい。なんでそうなった。とりあえずフンで地域環境に害が出て、鳴き声が騒音問題になってるらしいので狩ることになったが、普通の人間では返り討ちにされ冒険者に依頼を出したらしい。返り討ちといってもみんな軽傷らしい、よかった。魔物は基本危ないので気を付けて欲しい。狩った三頭鶏は村人全員で食べるそうで、量が量だけに私とリオルも誘われた。昼食をご馳走になる分には次の村の予約してある宿に到着するための時間はあるし、昼食だけお願いすることになった。
拘束魔法で三頭鶏を捕獲すると、そのまま魔法の鎖で首を絞める。割と一瞬で終わった。まあ、元は普通の鶏だもんね…。
村人全員で解体作業をしている間に、私とリオルはトランプで遊ぶ。遊んでいたら昼食が出来た。リオルと手を繋いで野外に設置された巨大な鍋の近くまで行く。鶏の鍋、糸こんにゃくと豆腐に鶏肉、しらたきとネギというシンプルな鍋だがとにかく香りがいい。食欲を増進する香りがする。
「さあ、どんどん食べてくださいね」
「いただきます」
「いただきます、なのじゃー！」
あー、鶏肉がシンプルに美味しい。豆腐も存在感があって嬉しい。焼き豆腐好き。糸こんにゃくも染み染みで美味しい。ネギがまた〝飽き〟を防止してくれる。
「鶏肉、美味しいのじゃ！しかもいっぱいあるのじゃ！いっぱい食べるのじゃ！」
「はいストップ。豆腐も美味しいから試してみなさい」
「…！これは美味しいのじゃ！安定の味なのじゃー！」
「騙されたと思って糸こんにゃくもほら」
「んん…おお？糸こんにゃくって美味しいのじゃ！」
「そうよ。ほら、ネギでリセットしてまた鶏肉から食べてみなさい」
「おお、これは良いのじゃ！」
「ね？バランス良く食べるのが一番いいのよ」
「なるほどなのじゃー」
こうして私とリオルは美味しく鶏鍋をいただき村を出た。宿の予約をしていた村に着く頃には、あれだけ満腹になった私とリオルだがまたお腹が空いて、丁度良く夕飯を空腹で食べられた。美味しかった。
皆さんと闇鍋とかしたいです
