表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SSSランクの女冒険者は、ちびっこに変化したドラゴンと共にたくさんの料理を堪能する旅に出る  作者: 下菊みこと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/57

羊肉のたたき

色んなお肉が食べたい

今日はロイヤルシープという魔物の討伐の依頼を受けた。ロイヤルシープは気性が荒く、彼らの縄張りに近付けば魔法も剣も使えない人間なら確実に死ぬ。そんなロイヤルシープが今年は増えすぎたらしく人間の領域まで近付いているらしい。ということで、生態系を守る程度にロイヤルシープの数を減らして欲しいとの依頼。殺したロイヤルシープは村人が残さず食べて決して命を無駄にしないとのことで、無駄にしないために私とリオルも一緒に食べて欲しいとのこと。ついでに、村長の家に無料で一泊させてくれるらしい。依頼料も悪くはないし、ロイヤルシープを食べられると思えばむしろお得なのでリオルと二人で食べることにした。リオルには村の人と待っていてもらう。


ロイヤルシープの群れに睡眠魔法をかけ、食料とするためなるべく傷を付けないように氷魔法で心臓を一突き。指定された量のロイヤルシープを狩ると、闇魔法で宙に浮かべて運ぶ。村に戻るとみんなこれでまた安心して生活できると喜んでおり、さくっとロイヤルシープの解体作業にかかる。村長から依頼料を受け取り、リオルと共に料理ができるのを待つ。


「出来ましたぞー」


「ありがとう、今行くわ。リオル」


「行くぞい!」


手を繋いで宴会場に向かうと、微笑ましげな表情を浮かべる村人達に迎えられた。


「ロイヤルシープの肉は上質だから期待してね」


「色々な料理があるから好きなのを食べなさい」


「ありがとうなのじゃ!」


「いただきます」


「いただきますなのじゃー!」


まずは羊肉のたたきを食べる。ロイヤルシープだけあって独特の臭みがなく食べやすい。


「生肉も美味しいのじゃー!ライスが進むのじゃー!」


「本当に上質なのね。美味しいわ。わかめスープにも合うし」


「ライスとスープを中心に添えるなら、焼肉の方がいいぞー、ジンギスカンっていうんだ」


「あら、そっちのテーブルにもお邪魔するわ。行くわよリオル」


「おー!なのじゃ」


ジンギスカンを食べる。あー、噛みごたえが凄い。こっちも独特の臭みがなく食べやすい。たれも甘辛くて美味しい。よく合う。やっぱりロイヤルシープの肉は本当にすごい。


「んー、肉も草もたっぷり食べられるのじゃー」


「草じゃなくて野菜なー」


「ごめんなさいね、この子世間知らずなの」


「いいよいいよ、これから知っていけばいいんだ」


「野菜。野菜美味しいのじゃ!」


「だろー。俺達が作ったんだぞ!」


「すごいのじゃー!」


「ふふーん!」


ということでたっぷりとジンギスカンを堪能するといつのまにかライスとスープは消え、お腹いっぱいだった。


「ありがとう、良い夕飯だったわ。御馳走さま」


「御馳走さまでしたなのじゃ!美味しかったのじゃ!」


「はい、お粗末様ー」


その晩は村長の家に泊まり、朝村を出た。でも、良い村だったわ。リオルも楽しそうだったし、また此処に来るのも良いかも。

神戸牛とかいいですよね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ