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周りの目を一切気にしない私。

作者: 七瀬






私は私の道を行く。

人の意見や周りの人達に一切左右されない私。

言い方を変えれば? “KY”らしい、空気が読めない女。

私は、自分が思った事を直ぐに口に出して言う。

場所をわきまえず、堂々と言う私を嫌う者もいた。




・・・以前も、職場で誰々とこの人が仲が悪いという話を

聞いた私は、本人の前で、、、【○○さんは、□□さんの事がキライ

らしいですね!】

本人を目の前に、他の人達は青ざめていたのを覚えている。

他の人からしたら? コソコソ話というモノで、ココだけの話を

みんなでしていただけなのに、直接本人に言う私にびっくりしたらしい。





だから、私だけが職場で浮いてる存在になっている事も気づかない。

他の人は、普通に私に話をするし。

別に違和感を感じていなかったからだ。

でも? 陰では私の悪口を言って楽しんでいる。

まあ、それならそれでいい。

気にすることはないだろう。

私は私が間違っていないと思う事は何でもするし何でも言う!

お腹が空けば、コンビニの前でご飯も食べるし。

眠くなったら? 公園のベンチで横になって寝る事もたまにある。

カバンの中のモノが無くなっている事も多々あるが...。

大したものは入れてないから、私は気にしない!





こんな私だから、何処に行っても喧嘩が絶えない。

職場ではワタシの性格が皆に分かると? 何かと文句を言っ

てくる人達が増えたのだ。

それに、腹が立ってちょっとした口喧嘩がはじまる。

そのうち、つかみ合いの喧嘩に発展して私とその人は上司に

【少し頭を冷やせ】と言われ、別々の仕事に振られる。





・・・実は、職場の上司とは? 私はいい関係なのだ。

だから、私が仕事をクビになる事はない!

その事を知ってる職場の人は、私が気に入らないみたいで。




『アンタさー! 上司の御園川さんと不倫してんだって!』

『そんな事してません! 仲良くさせてもらってるだけですよ』

『御園川さんが、アンタを見る時の目が違うのよ!』

『どういう風にですか?』

『“女を見る目よ”』

『他の女性ひとに魅力を感じないだけじゃないですか?』

『良く言うねー! 失礼しちゃうわ!』

『なにしろ、私と御園川さんは何もありませんから!』

『ふーん、今のうちだけ、そんな事言ってたらいいわよ!』

『・・・・・・』






・・・私と上司の御園川さんの間に変な関係はない!

だけど? 確かに御園川さんの私を見る目は他の女性ひと

とは少し違っている。

上司の御園川さんは、奥さんも子供もいる人だ。

歳は55歳、子供も二人いるが既に20歳を超えて家を出て

それぞれ、一人暮らしをしているらしい。

家では、奥さんと二人きりの生活をしている。

夫婦の生活は、完全に冷めきっていると本人から直接聞いた事がある。

一つ屋根の下に住んでいるというのに、会話は一切ない。

奥さんは、旦那である御園川さんにブツブツと文句を言うだけ。

そんな生活に嫌気を差している御園川さん自身が私に話してくれた。

何かあると? 私を晩ごはんに誘う御園川さん。

体の関係はないものの、こんな関係を続けてていいものなのか?

私も少し、考えるようになっていた。

別に私は、御園川さんの事が好きな訳じゃない。

ただ、彼の話を聞いているだけ。






 *






・・・いつか? 私が本気で好きな男性ひとができるまで。

今の上司との関係を終わらせる必要があるだろう。



『ごめなさい、もう今日でこの関係を終わりにしたいの。』

『なんで! 俺の事が好きだから付き合ってくれてたんじゃないのか?』

『えぇ!? 違います!』

『もういい! お前はクビだ! 明日から、仕事に来なくていい。』

『・・・えぇ!?』






なんて、悲惨な結末になるのだろうなと私は日々想像するのだ。






最後までお読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] わあ(*^。^*) 今日も『七瀬様節』だぁ!! ザクっ!  それとも サクッ! かしら この切れ味に 私は いつも“シメシメ”と思っています。 いつもいつもありがとうございます<m(_…
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