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上-小野塚小町

【再掲】

このお話は第2話です!第1話「序-主人公」をご覧でない方はそちらからお読み下さい!

「…おい、おい!」


いつものアラームが聞こえない…親が起こすなんてことはありえないし…

そんなことを考えていると、僕を呼ぶ声はもっと大きくなっていった


「おい!起きろ!」


仕方なく僕は目を開けて体を起こす…

一面草木の緑、鳥の鳴く声、一吸いしただけで分かる綺麗な空気…

そして鎌を持った女性

…ん?


「鎌を持った女性?」


思わず声に出してしまう。寝ぼけているかと思ったがそんなことはない。正真正銘、鎌を持った女性だ。


「全く、お前が寝てるから仕事の邪魔でしょうがなかったよ。揺すっても声掛けても起きないし」


「あの…ここはどこですか?」


「ん?ここか?幻想郷だよ。それも三途の川の前」


ぼーっとしていた僕に、徐々にその言葉…『幻想郷』という言葉が染みてくる。


「あー、幻想郷ですか…僕は死んだんですかね」

ずっと憧れの世界だったが、来てみると感動はそこまででもない。この鎌を持った女性を、覚めてきた目でちゃんと見たら、YouTubeでよく見知った顔だった。

この人は恐らく小野塚小町。三途の川の案内人と言ったところだ。


「…お前、随分と落ち着いてるな。大抵お前くらいの若いやつだと、私のことを見て飛び上がって驚くもんだが」


「外の世界であなた達のことを知っていたので。ここが幻想郷であることも、あなたが三途の川の案内人であることも知ってますよ」


「なるほど。私らのことはお見通しって訳か。なら話は早いな、お前さんの知っての通り、ここは基本的に死者が来る場所だ。」


「なら、早く四季映姫の所に連れて、裁きでもなんでも下してくださいよ」


僕にとっては正直死んでいようと生きていようとどうでもよかった。ここに来た感動は思ったより薄かったし、現実世界でも生きている意味なんてよく分からなかったし。


「そうしたいところだが、死んでない人間は運べないんだ。噂には聞いていたが、本当に死なずにここに来る人がいるとはな…」


ん?死んでいない?


「私もどんな対応していいのか知らないから…一旦博麗神社まで連れていくか。霊夢なら何か知ってるだろう」


ほんとに博麗神社ってあるんだ…やっぱり動画で見てた通り貧乏な生活してるのかなあ…

そんなことを考えながら、僕は小町の後をついて行った。

ここまでご覧いただきありがとうございました!

このお話は全5話になる予定です。残り3話、できる限り早く投稿致します!


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