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ヒーローに代償は付き物だ  作者: 鈴風 一希
2/6

夢ならば覚めてくれ

ラブコメではない。

 二章 夢ならば覚めてくれ!


 

 うぅ、首が痛い。寝違えちゃったかな? にしても今のところ、俺が目覚めてから一時間三十五分はもう歩いているが、場所の収穫は何一つ無いな。

「ねぇねぇ、聞こえてる?」

 代わりに疲れが溜まって高校生ぐらいの女の子の幻聴が聴こえてしまった。

「幻聴じゃないよ!」

 はぁ、幻聴から『幻聴じゃないよ』なんて言われたらこの後とてつもなく面倒なことが起こるような気がするのだか。

 目の前の俺のおへそ位の高さに光を少し集まり、丸い光のたまが出来る。それが徐々に大きくなっていって、やがてそれが人のような形になると、段々光が薄れて一人の…「いやこんなことは無いな。きっと疲れが溜まりに溜まってもうダメなのだろう。」幻覚幻覚。そう思って。

 俺は、そそくさと逃げるように通り過ぎた。

「え? ちょ逃げないでよ! 私これでも体作るの時間がかるんだこらね!」声の発信源が何か言う。

 「聞こえない聞こえない聞こえない聞こえない聞こえない聞こえない聞こえない聞こえない聞こえない聞こえない聞こえな…! なぜ?」

 俺の前にそいつであろうやつが腕を組んでこちらを少し睨むように見ている。今時間かかるって言ったよね?

「今さっき私、時間がかかるから待っててって言ったよね」自信満々に俺に嘘を言っているが「『待ってて』とは言われてないぞ! あと『逃げないで』とは言われたが俺は逃げてない。無視しただけだ。」俺は強く言う。

「えぇ! なら待っててくれても良かったのに」

「だって、意味わかんないものに声掛けられて怖かったし、めんどそうだから関わりたくなかったんだもん!」

「逃げてるじゃないですか!」

「あ!」

 痛いところを突かれた。鋭いな。

 「てか、お前誰だよ!」

 こう言う事で俺は、違う話を持ち出した。

「あぁ!私ですか? どおゆう風に見えます?」

 そう言うと、一歩俺に近ずき膝を少し曲げて上目遣いでこちらを見てきた。がしかし、

外見はボンキュッボンのブス。なぜその顔をチョイスした? だから、

「見知らぬ人に声をかけてくる意味の分からない女子高生、可愛小振りをしたブス。」って言ってやった。ブスは困惑した素振りを見せたがすぐに、

「あ、あなただって河川敷で黄昏たやばい男子高校生、大人ぶったおしゃれ下級者ですよ!」と言われた。

「はぁ? 俺は健全な社会人なんだが? なぜ男子高校生に見えた?」なんかよく分からんのだが。

「え! あなた、高校生じゃないんですか?」

「だからさっきからそう言ってるだろ!」

「じゃあ、あなたのその服装はコスプレですか?」

 はぁ? 何言ってんだこいつ。そう言って自分の服に目をやると、なんと俺は制服を着ているではないですか! しかも学ラン? 俺はブレザーしか来たことないぞ!

 「はぁ! なんで着てんだよ!」

「知りませんよ!」彼女は怒って言った。そのあとすぐ柔らかい笑顔をして「もぉ」と言った。

 (いや、俺たちは、そんな怒った後、笑顔を見せる仲ではないだろ!あとオシャレ下級者は関係なくね?) 俺はそう思った。

 彼女がまたキリッとした顔を見せた。そして、

「私は、あなたの天使テンシです。あなたを強キャラにしに来ました。」と言った。

「お前が俺の幼女(テンシ)? んなわけないだろ!」

 俺は、ガチギレ! ってほどでもないが、まぁ半ギレで言った。そしたらこいつは、

「『なわけない』とはなんですか? なわけないとは! これから私が天使だってことを教えてあげますよ!」

 はぁ? お前が幼女(テンシ)なわけないだろ、どうやって証明するんだよ。まじで何言ってんだこいつ。まぁ人間ではないことは確かだが。「って思ってますね!」彼女は急にこう言った。

「え? お前今、なんて言った?」

「ですから、『お前が幼女テンシなわけないだろ、どうやって証明するんだよ。まじで何言ってんだこいつ。まぁ人間ではないことは確かだが。』って思ってましたよね! 今。」

 俺が口を開けて唖然としてると、そいつは

「と言うより、あなた! テンシはテンシでも『幼女』ではなく『天使』ですよ! 幼女ヨウジョって書いてテンシと読むのは、ちょっと。…………っまさか! ロリコンさんだったんですか?」少し引き気味にそんなことを言った。だが俺は堂々としていた人間なのであえて恥らわずに言おう! そう! もちろん俺は、

 


「おん、俺は小さい子が大好きな、ド変態ロリコンだが。なんか文句あるか?」


 

 静まり返る。て言うか、周りから動物の気配が無くなった。恐らく細胞レベルで引かれたのだろう。そこまで引くことか? 全く最近の若者は、常識人過ぎるだろ。

「いや、あなたが非・常識人過ぎるんですよ。」

 ガチで視線が痛かった。全く、辛いぜ!

「それよりあなた、【転移者】ですよね?」

 その言葉は突然、俺の心を掻き乱し、混乱へ陥らせた。

「……ぁぇっ?」【転移者】? どうゆう事だ!?

「まぁさっきも言ってたんですが、私は【転移者】であるあなたの……」

 (ドックン ドックン) えぇ? 転移者? (ドックン) 転生したの俺? (ドックン) 帰家にれないの? (ドクンドクンドクンドクンドクンドクン) 「まじかよ。…………あぁぁあぁああぁ!」

 夢なら覚めてくれ!!

なんらかの形で感想が欲しいです。読んで頂きありがとうございます。

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