吉川恋太郎…人間ドックでの事件簿
「あぁ〜やだなぁ〜!先月の健康診断で、腎臓が要検査なってしまった…。えぇ〜と?このクリニックだっけ…?」
吉川恋太郎が要検査で予約していたクリニックに到着した。
「すみませんが…!人間ドックを予約していた吉川です…」
「お待ちしておりました。吉川様!本日は日帰り人間ドックでよろしいですね?」
「ははぃ…!」
「本日、吉川様の日帰り人間ドックを担当いたしますコンシェルジュの安西真希と申します!」
「よろしくお願いします…痛くしないでくださいますか…?」
「大丈夫ですよ。吉川様!では、こちらの更衣室でクランケウェアに着替えてくだい!」
俺は豪華な更衣室に案内されて、クランケウェアが入っているロッカーを開ける。その中には白地に真っ赤なプリントで、こう書かれてあった…!?
不安こそ病のスタート!
クランケウェアに着替えて外に出ると、コンシェルジュ安西が待っていた。
「なななんですか…?このプリント…?」
「ふふふ…当クリニック院長の思いつきです!気になさらないでください!では、本日の担当医の田所有吉が問診いたしますので、こちらの部屋にどうぞ…どうぞ!」
扉を開けると…!
初老で白髪の担当医が、窓越しに枯れた樹木を寂しそうに眺めていた…!
「見てご覧なさい…あの樹木に残った最後の葉っぱを…」
「ははははぃ…?」
「最後の1枚…風前の灯火…!命とは、なんと儚いのでしょう…」
「えぇ〜?」
「独り言です…吉川さん!本日の担当医、田所と申します!では、いくつかの質問をいたしますので、よろしくお願いします!」
「分かりました…」
「吉川様は、人間ドック初めてですね?」
「今回が初めてです…」
「では…?ホットドックはお好きですか?」
「ん…?どういうことですか…?」
「いえね!吉川様!午前中の検査が終わると、クリニックランチがサーブされます。そこでの、ホットドックが旨いのなんの…!」
「人間ドックで…?ホットドックって…?」
ほんま大丈夫なんか…!?このクリニック?
「吉川様?直腸検査されますか?」
「なんでしょうか…?その直腸検査とは…?」
「直腸癌の早期発見になりますよ!当クリニックのベテラン作田医師の黄金の中指が、吉川様のホールに侵入しての触診となりますが、夢見心地の気分で間違いごさいません!」
「ぼぼぼ僕のホールに指が入るのですか…?マジで…!?」
「ええ!入るのです…!作田の職人技は、もはや達人の域に達しておりまして、先日も全日本技能コンクールの直腸検査部門で最優秀指入れ職人として表彰されましたから!ご安心を…!」
「そんな!?コンクールあるんですね?」
俺は一抹の不安と焦る心を隠しながら、日帰り人間ドックを受けたのであった。
To be continue.




