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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

見えない僕と不遇な君

作者: 月樹

この作品は支部で別名義で二次創作してます。

もとはオリジナル小ネタから発生だから初めからここに書くつもりだった。


 この世界には女神様が居て、人々が産まれた時に女神様が祝福し特殊な能力【祝福ギフト】を持って産まれてくる。

祝福は多種多様で英雄になれる祝福から意味のわからない祝福までピンからキリまで。



 僕の祝福が不可視いわゆる透明人間。

人には見えないけど、動物や魔物など野生の生き物には野生の感なのか、見えていないけど認識される。

幼少時は無意識に発動して親兄妹達に認識してもらえずよく探されたが、運が良いのか僕の街には鑑定探知武術の達人などがいて、発見してもらったり保護してもらったりと行方不明扱いされずにすんだ。せいぜい行方不明モドキだ。


そんな生活を繰り返し成長して今は制御出来るようになった。

色々な事があって学園に入学してエンジョイライフを満喫中……とはいかず、不可視という祝福のせいか人が近寄らず友人が少ない。正直に言うと2.3人。

しかもクラスメイトでも同学年でもなく先輩後輩などである。

当然クラスではぼっち、グループ分けでは最後まで余り担当教科の先生にグループ内に入れるようお願いされる。

この待遇は無理もない事なのだ。べつに僕が悪い訳ではない。すべては祝福のせい。

僕が持つ祝福は不可視。普通の人には認識されなくなる祝福なので警戒されるのは当たり前だ。

この祝福を持つ者達の多くが犯罪者か国お抱えの諜報員や暗殺者だから。



 そんな僕は学業を淡々とこなしつつ、休憩時間には人がいる所で遠巻きにされるより人が居ない場所でゆっくりするのを選んだ。

不特定多数が集まる食堂ならともかく、教室に居て疑心暗鬼で腫れ物のような扱い、監視する様な視線の中で休める筈はない。

心休めるため昼休みなどの休憩時間には入学当初から探索して人が来ない穴場を発見した為、もっぱらそこで過ごしている。



そう、人が来ない穴場で……ゆったり過ごして、いた……いたんだ。

人が来ない穴場で、ゆったり過ごしているが、過去形になってしまった。何故だ。



 穴場で読書をしていたらいきなり扉が乱暴に開け放たれ人が転がり込んで来た。

正しくは扉をぶち破る勢いで人が部屋の中に突き飛ばされたと言った方がいいのだろうか?

突き飛ばされたと思わしき人物は僕より背丈の高い明らかにガラの悪い男。

ガラの悪い男を突き飛ばしたと思わしき人物は貴族然とした取り巻きを連れた好青年風な男。

好青年風としたのは、本当に好青年だったらこんな人気がない場所で人を突き飛ばすような事はしないから。



 何故ガラの悪い男と貴族が同じ学園にいるかというと、この学園は王侯貴族商人町民村民関係なく一定の学力魔力を持つ者なら入学できる。

学力魔力はあるが経済的に負担がかかる者には奨学金制度などを設けて将来の国益になる者を育てる面もある。

流石に村民は村の仕事を放棄し金をかけて長い旅路の末にある学園までくる事はほとんど無い。

学園卒業者や貴族お偉いさんが見出した運の良い村人だけが援助されて入学という形だ。

善意で援助する者もいるが、ただ子飼いにされるか、優秀な者は将来を見越してコネを作るために利用されるから運が良いとも言いきれないのが世知辛い。




などと僕が現実逃避している間に事態は進んでいたらしい。

ガラの悪い男は貴族の取り巻きに蹴られ殴られと暴力を振るわれ、頭を守るように身体を丸め防御姿勢をとっている。

やられっぱなしだ。あの男ならやり返すくらいの事をしてもおかしくないのに。

貴族はニヤニヤしながら男に暴言を吐き続け、最後に取り巻き達を退かし火魔法を1発男に浴びせ一仕事終えたとばかり穴場から出ていった。



 穴場に残されたのは言葉の暴力と物理の暴力と魔法の暴力を浴びせられうずくまったままの男と僕。

男があまりに無抵抗なのでガラの悪いがとれてしまったのは仕方がないことだろう。

僕が被害に会わなかったのは貴族達からは見えにくい場所にいたのと祝福が発動してた為に気づかれなかった。

穴場といっても絶対人が来ないとは限らないし、祝福発動させてたんだよな。いつもの習慣が役に立ったというかなんというか……


 うん、これからどうしよう……


「……んッ、く…そ」


 暴力振るわれた男は意識はあるみたいだ。だけど結構やられたな。靴跡や痣は当たり前、殴られた時に切れたのか血が出てるし、極めつけはラストの火魔法で服が焼け肌にも火傷。あ、髪の毛も少し縮れてるや。これだけやられてよく我慢したな。


「何が…悪い……」


ん?どうした?悪い所に一撃入ったか?

男が震える身体を抱きしめながら何かを呟いている。もっと近寄らないと聴こえないな。

男の顔を見える正面に腰を落とし観察する僕。

次の瞬間、男は震えながらこう言った。

「人狼の祝福で何が悪い」と痣と血で汚れた汚い顔に涙を流して泣いていた。

髪の間にぴょこりと犬耳みたいなモノと口に犬歯が見え隠れした状態で、きっと尻には尻尾も生えていることだろう。



この暴力を振るわれたガラの悪い男の弱い姿形とギャップ萌えでキュンとなった僕は悪くない!!

人狼の祝福のせいで僕が認識されたのも運命だよな!





この後めちゃくちゃ可愛がって手当てした。



書きたいとこだけ書いた。

続きもありそう?

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