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自殺IQ  作者: 星いちる
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プロローグ

 知能と自殺率の高さの関連の研究が結論づけられ、ある知能の自殺率が九九・九%という事実が発見された。

 これはこの知能指数の人間がこの世に生きるのが苦しすぎるということを表していた。

 国際機関はこの研究結果と事実を重く受け止め、この知能指数をもつ人間に子どもを作ることを禁じた。しかし、禁止されるまでもなくこれらの人々は子どもを望むことは全くといっていいほどなかった。

 しかし、他の知能指数の人々からも、もちろんこの自殺率の異常に高い知能をもつ子どもは生まれた。

 自殺する人間はどんなに怖ろしくどんなに苦痛を伴う方法であっても自殺してしまう。

 国際機関は、人道的見地から、この自殺率の高い知能指数の人間~自殺IQと暗に呼ばれることになった~には、安楽死薬を配給する決議を下した。

 自殺IQの人間は、全世界で約一%の確率で生まれた。

 国際機関の定めた厳正なるIQテストで、五歳時点でそれは判明する。

 それらの児童には、安楽死薬が配布された~それは、本人が希望するまで児童の保護者が管理した~。

 彼らは、十八歳になるまでに、九十%の者がその薬で自らの命を絶った。

 クリスとジェニーは十三歳で、自殺IQの持ち主だった。二人は幼なじみで、生きづらさを互いの存在と多量の精神薬でどうにか生きていた。

 クリスには特別な絵の才能が、ジェニーには音楽の才能があった。

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