第6話後編 【異名】ってなんだかとっても可愛い響きがあるよね
今回召使い要素
なし
【裏・異名】
私はふざけた名前の男、紅いなんたらを追っかけていた。
やつは妙に速いだいたい普通のモヒカンの三倍程度の速さだった。だがそれがどうした?あれ以上の魔物などいくらでもいる。だから当然そのとき用の移動手段も用意している。
私は立ち止まると剣を数回、回し紅いなんたらに向かって投げた。そして私は左手に付けている指輪型の魔導具を剣に向けて魔力を流した。するといつもように指輪から電気が放たれ剣に届く。
その瞬間指輪が剣に引き寄せらる。当然指輪を付けている私も引き寄せられ紅いなんたらの近くに移動した。
紅いなんたらは急に近づいて来た私に対して冷静だった。隙ができることを期待した私だったが相手が動じないのならば仕方がない。
私は数発、魔法【電撃】による射撃を行うが全て避けられてしまった。紅いなんたらそのまま近くにある壊れた建物に入っていった。私は紅いなんたらを追いかけてその建物に入った。
中に入ると紅いなんたらは階段を登っていた。私が階段前に立ったとき階段から空気を吸う音が聞こえた。
(この音・・・空気中の魔力を吸収して爆発する即席式の爆弾か・・・渡り切れるか?)
そんなことを考えていたとき上の方から声がした。
「その一瞬の迷いが戦場では命取りだよ」
紅いなんたらが銃を使ってビーム攻撃をしてきた。私は数発のビームを何とか避けたが、爆弾が階段で爆発した。紅いなんたらは爆発の煙を煙幕のように使って姿を隠したようだ。
私はさっきのように剣を投げ、指輪の魔導具を使って階段の踊り場へ移動した。次の階に上がろうとしたとき、目の前に紅紅いなんたらが!そして紅いなんたらは私の脳天目掛けて斧を振り下ろしてきた。
「っ!」
背後に一歩下がったおかげでギリギリで避けることができた。そして紅いなんたらはもう一つ即席式の爆弾をその場に落とした、私はまた一瞬の動揺してしまい、その動揺の隙に逃げられてしまった。
「チッ!!」
私は爆発に巻き込まれないように階段を駆け上がった。次の階を軽く見たが紅いなんたらはいないようだ。そして上へと続く階段から足音が聞こえてきた。
私は階段を駆け上がる。するとそこは屋上だった。屋上には奇妙な形の魔導具が二、三個置いてあった。紅いなんたらは魔導具を背負うと屋上から飛び降りた。
紅いなんたらは隣の建物に乗り移った。隣の建物には巨大な砲台が置かれていた。巨大な砲撃は空気吸い込んでいる。
紅いなんたらは砲台の照準を私に向けていた。あれを食らえばひとたまりもないだろう。ならば撃たれる前に勝つまでだ。
私は剣を空に掲げると私の使える魔法の中の一つ【雷撃】を使う。そのとき剣に雷が落ちる。剣は巨大な光を纏った。私はそのまま剣を振り下す。その瞬間あっちのビーム砲撃も放たれた。
砲撃と剣の光がぶつかる。巨大な光は砲撃のビームを打ち破り、その奥の紅いなんたらを消滅させ、建物を破壊しさっきレイジが戦っていた所まで届き、地面に大きな爪痕作って光は霧散した。
そんな光景を見て私はふと思った。
「・・・・・・・レイジを巻き込んでないといいけど・・・・・」
次回はテコ入れして召使いを無理やり入れます。