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第16話 【誘拐】されても大丈夫!!そう冒険の書ならね

召使い要素やつはいいやつだったよ

【誘拐】


「はぁ」


 僕はそんな溜息しか出てこなかった。だって目が覚めたらいきなり手足縛られて、目隠しされて「誘拐させていただきました」なんて言われてもピンと来ないでしょ普通! えっと確かファンタジー系の小説や漫画が誘拐されたときしてたのは・・・・・・そうだ”くっころ”って言葉をよく言ってた気がする。こういう場面でいうべき言葉なのだろうとりあえず言ってよう。


「”くっころ”」


 僕の発言を無視して、少女はじっと僕を見つめてくる。そうしてたっぷりと10秒程の沈黙の後少女は口を開いた。


「心にもないことをいうものではありませんよ」



 しかし僕には”くっころ”の意味がよくわからないので首をかしげることしかできなかった。まぁ今はいうべきではなかったのかもしれない。さっき諸事情で誘拐したっていうからその諸事情を聞いてみよう。


「”くっころ”はおいて置くとしてさっき言ってた諸事情ってなんですか?」


「私はティスアです。よろしくお願いします。気軽にティスアと呼んでくれて構いません」


(話通じなねぇええええええええええええええええええええええええええええええ!?)


「それからここは王都にある廃倉庫です」


 確かにそれも知りたかったけど・・・・・・・どうしようか・・・・・・もしかしたらほおっておけば全部説明してくれるかもしれないから、いったん黙っておこう。


「・・・・・・。・・・・・・なんか喋ってください」


 沈黙に耐えられなくなって喋ることを要求してしまった。いやでも情報を得るための沈黙なのだから情報が得られないのなら喋ってもいいはず、うんそうに違いない。


「なんかとはなんですか? 具体的に何を喋っればいいのですか?」


「なんでもいいので喋ってくださいお願いします」


 そんなこと僕に聞かれても困る。・・・・・・でも自分から話題を振れるのなら聞きたいことを聞いてやる。


「なんでもいいのですね? では私の昨日の晩御飯に対する文句についてでも話し合いましょうか?」


「ところでさっき言ってった諸事じょ・・・・」


 僕の提案はティスアの晩御飯の話に負けてしまった。


「昨日の晩御飯はなんと・・・・・・携帯食料だけだったのですよ!!」


 しかもなんか今までの仏頂面が嘘みたいに表情豊かになった。そんな顔されたら止めるに止めれないじゃないか・・・・・・。僕がティスアの晩御飯トークに相槌を打っていた時ガチャリという音が響いた。暗くて見えなかったが扉があったらしい。


そこから一人の男が出てきた。男は長身で金髪碧眼、アニメやゲームに出てきそうなくらい完成さられた悪人面、白のスーツを着こなしていた。男は明らかにイラ立っていた。


「お前ができるいうから、お前にと任せたのに黙って聞いていれば夕食の話ばかりもう見ておれん!! ・・・・・・・・・・・・・・私も混ぜろ!」


「えぇぇええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!」


 思わず叫んでしまった。なんなのこの悪人面の人夕食の会話に混ざりたかったから出てきたの、そこらの女子より女子っぽいよ!! ティスアもそのまま夕食の会話を始めるし、僕の叫び声など無視だし、もうなんかどうでもいいや。僕はそのまま男とティスアの夕食談義を見守った。


 一時間後ーーーーー


「お腹がすきました」


 ティスアがお腹を押えながら言った。


「あぁ夕食談義をしていたら、腹が減るのは自然の節理だろう」


 悪人面(仮)が肯定した。


「なにか食べれそうな物はありませんか? 魔王軍配布の携帯食料以外で」


「そんなものがあれば昨日のうちに食っている」


 どうやら食べるのもがないらしい。


「まだあるかもしれません」


 ティスアはそう言って男が出てきた扉へと歩き出した。


 30分後ーーーーー


「ごぼうならありました」


 ティスアはごぼうを3本抱えてやってきた。男はティスアからごぼうを1本取り上げると皮がついたまま、食べ始めた。


「まずい」


 どうやら口に合わなかったらしい。ごぼうおいしいのに・・・・・・。


「あぁそういえば勇者の召使いの冒険の書をあさっていた時【アイテム】の欄におにぎりなるものが入ってました。私が気になって解説文を読んでみたら、お米を三角の形に整え、塩をふりかけ海藻をつけた食べ物らしいです。それを食べてみましょう」


 僕の夜食用のおにぎりがぁ・・・・・・。モグモグという租借する音が倉庫に響き渡る。


「おいしいですね」


「あぁこんなに美味しいものがこの世にあったとは・・・・・・・」


 あぁ何度見ても自分の作った料理を誰かが美味しそうに食べてくれるって、なんかとってもいいなぁ。僕もお腹減ったけど・・・・・・・。


「・・・・・・・。・・・・・・・いや誘拐しておいて放置はないよ!!」


 そうしてようやく男とティスアは僕の存在を思い出したようだ。

召使い要素「俺この回が終わったら結婚するんだ!」


それ以降召使い要素を見たものはいない……

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