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舞い戻る乙女は輝夜。  作者: 青い木々の花々
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0.

投稿初心者ですが、よろしくお願い致します。

「魔王、私は還るよ。」


冴絵(さえ)は、振り返らない。


結晶の場には、誰も見送りには来ていない。


地軸は納めた。


彼の地に、冴絵が振り返る様な案件はない。


乙女は一人で約束の地に帰るのだ。


力の場が組み上がる。


冴絵を取り巻く光の渦。


金に銀に栄螺(さざえ)に煌めく。


湧き起こる感歎を胸に秘め


「魔王、鬼姫(きひめ)を大切にね。観世(かんぜ)

乙女は一人で十分だよ。」


観世に於いて、現乙女の最後の呟きを載せる。




『あはははははっ。』

『あはははははははっ。』

高く高く笑う。


『うふふふっ。』

低く。


『ああ、可笑しい。』

闇より濃い瞳。闇夜にあっても尚濃く色めき立つ

真黒闇(しんこくやみ)の髪色。


—してやった‼︎してやったわ‼︎‼︎

邪魔なあの女を消してやった‼︎‼︎‼︎


忌まわしくて口にもしたくないけど…

『冴絵、死んでくれてありがとう。』


色のない頬にしっかりと朱を差し

艶やかに笑む。

笑む。笑む。笑む。笑む。笑む。笑む。笑む。


笑む?

『笑えてるかしら?私。』


自問自答を繰り返す鬼姫は知らない。






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