海でホットコーヒーを求めるのは間違っているのだろうか
近所の公園プールの前の自販機。
冷たい飲み物とアイスしか、ない。
子ども達は
「プールの後はアイスだよね」
とアイスを食べている。
そう、なのか…。
私が子どもの頃、プールの後は、温かいカップラーメンだった。
古くからある、ゴミ処理場の熱を利用したプール。屋内と屋外プールがあり、屋内は年中営業している。プールの外、屋外にある、売店にはアイスもカップラーメンも駄菓子も売っている。しかし、小学生のお小遣いでは、アイスかカップラーメンか駄菓子か、どれか一つしか買えない。そこで私も一緒に行く友人も、カップラーメンを選ぶことが多い。売店でお湯も入れられるので、その場で食べる。通常のカップラーメンの半分くらいのサイズ。小学生のおやつにはこれで十分。
これには、理由がある。
プールから家まで徒歩一時間だからだ。
長い距離を歩くには、アイスではパワー不足、カップラーメンでも食べないと。
バスとかないの?と思われる方もいるでしょう。
バスは一日3本くらい。朝と夜しかなく、小学生の夏休みに行動する時間帯にはない。
電車だと自宅から最寄り駅まで徒歩20分、電車乗り継いで一時間。プールの最寄駅からと徒歩20分。どう考えても遠回り。車で行こうにも、駐車場は長蛇の列で、何時間待つのやら。自転車で行く人もいるが、歩車道の区別のない道、車通りの多い道、自転車の入れない山道と、自転車で行くのも結構大変。
これが私が子どもの頃住んでいた場所の、最寄プール。小学校ではプール解放がなく、水泳教室のみ。自由に泳ぎたいときは、一時間歩いて行かないといけない。
そういえば、海の家にはラーメンが売っていますね。温かい飲み物はないけれど。
水の中にいると、体を冷やし過ぎてしまうから、温かい物があるといいなとは思います。
そんな訳で、母親となった今でも、海やプールの後、アイスやかき氷を求める子供を尻目に、カップラーメンやホットコーヒーを求めてしまうのです。