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詩*海辺にて*

海の音は

作者: a i o

海の音は銀色の鈴

清らかに鳴く遠く遠く

裾を広げた夕陽

風に擦れた雲が

薄くたなびいて


容易いようで容易くはない

忘れ去るということ


波止場に浮かぶ船を数えて

いつか巻き上げられる錨

海原を駆ける

一艘二艘

風を受けとめる

真っ白な帆を張り

その風の速度で

忘れ去るための旅に出よう


濃紺を切り開く明星

「さようなら」には

聞こえない明るさがあるから


かなしみはかなしみのまま

この海に広げ

掻き鳴らす

海の音は銀色の鈴

細くとも高く高く響くのだろう





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― 新着の感想 ―
[良い点] 海の音は銀色の鈴 [一言] 素敵です。 何かに別れを告げて、寂しいけれど前を向うとする瞳に映る景色。 海の音も聞こえてきました。
[良い点] 「さようなら」には 聞こえない明るさがあるから 別れによって解き放たれることもありますね。 [一言] 綺麗な詩ですね。慎ましい感じがします。
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