４話 お年玉
４話、お年玉
はいこんにちは火奏です。はじめまして
信夜からナレーションの役奪い取りましたー、パチパチー((
では話に入りましょうかね
「ひっじかたさーん、お年玉くださーい」
今日は一月一日、深夜組は相変わらず仕事に励んでいるが、どうやら仕事をしてない隊士がいるようで
「信夜...お前見回りのはずだろーが」
深夜組の主な活動は町の平和を守ることだ。見回りもかかせないはずなのだが、コイツはなんでいるんだ
「さっき行きましたよー。チラッと」
体を回転させながらそう言う信夜。あ、こけた
「チラッとじゃダメだろーが、ギラッと行ってこい」
調度手に持っていた資料で信夜の頭を叩く
「いたっ、ちょいちょい土方さんそりゃあねえよ、アンタと同じ頭になったらどうしてくれんだ」
「おいそれって遠回しに俺が馬鹿だと言ってるよな？？ん？？？」
「気のせいですってー、細けぇなー」
けらけらと笑いながら俺の肩を叩く信夜。の力は強いので普通に痛いんだけど
「あっ、そうそうお年玉！忘れてた」
思い出したように信夜が手を叩く
...お年玉？
「お前まさか...俺にたかりに来やがったな...」
にこにこした笑顔で両手を出す信夜はひょうひょうとしている
この野郎...
「え？何々、土方お年玉くれるのか？？」
...と、そこへ喜寿がいきなり現れた
「そうそう、土方儲かってるからお年玉くれるんだってー」
「えーまじー？土方太っ腹ー！」
信夜が言うや否や喜寿が信夜の隣へシュバッと移動する
なんだコイツらの無駄に速い動きは
「誰もそんなこと言ってねえし！！つかどさくさに紛れて人のこと呼び捨てにすんじゃねえよ！！」
「チッ使えねえな...」
「チッくそなでが...」
二人で揃えてぼそりと呟く信夜と喜寿
だからなんなんだコイツら
「あれ、喜寿達どうしたの？」
なんだ今日はいきなり現れる奴が多いな
廊下に立って俺達を不思議そうに見ているのは山崎雨暁、監察を務め情報をいち早く集めてくれる奴だ
「レイン！」
尻尾の生えた犬のように山崎に近付く喜寿
深夜組の中で一番まともでかつ優しい(喜寿談)山崎はどうやらあの生意気な喜寿になつかれているらしく、俺に対してとはまったく違う態度で山崎に接する喜寿は珍しさの塊だ
「土方さんがお年玉くれねーんだよー」
信夜までもが山崎の隣へと移動する
おいなんで俺が悪いみたいに
「お年玉？あぁそれなら俺があげるよ」
にこりと笑って財布を出す山崎
「え！？それほんと！？」
思いきり身を乗り出す信夜。現金だなおい
「やっぱりレインは優しいのだよー！」
そう言ってはしゃぐ喜寿、え、なにこの差
喜寿と信夜はお年玉をもらってしばらく騒いだあと、俺の方を向いた
「それに比べ土方さんは...」
「自分の方が給料貰ってるくせに...」
「ん？良くわかんないけどそうだねぇ...」
ヒソヒソと話し出す信夜達
山崎、お前がそこに混ざってるのはなんでだ
「...わーったよ！！！！あげればいいんだろお年玉！！！！！！」
そうやって思いきり叫ぶと信夜と喜寿がニヤリと笑う
「「わ～い、さっすが副長だあ～！！」」
...くっそ、嵌められた！！
お年玉貰う季節からだいぶ過ぎたという...許してやってください((
