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ある手記

手記を見つけた少女から始まるファンタジー的な連続小話

ここに、罪の告白をしよう。

私は人を殺した。

私のもっとも敬愛する人物であり、もっとも唾棄すべき人物をこの手で殺めたのだ。

彼は私とともにある研究結果を行っていた。

神の御業を再現した、彼の知識と技術に私は驚き、歓喜した。

その彼の技術の中には私のものも入っていた。

順調に研究は進んでいったが、数ヶ月ほど、その研究から離れなければならないときがきた。

すでに経過を観測するだけの状態へ移行していたため、私は何の心配もなく研究を離れた。

しかし、その喜びは続くことなく、僅か数ヶ月の間に彼はおぞましいことを行い始めた。

私は彼の命を命と思わぬ所業に恐怖した。

神と化した彼は思うままに力を揮い、気ままに蹂躙していく。

こんなことが許されるのだろうか?

悩んでいる間に、幾万の命が彼の気まぐれにさらされ、消えていく。

悩む暇はなかった。

同じ研究を行った者として、彼の所業は許されざるものである。

故に、私は彼を手にかけた。

幸い、その研究を維持するだけならば、私にも可能であったから、

助手としてαとΩを製作し、私が死んだ後も研究が維持できるようにしてから、

警察へ自首した。

殺害動機は彼の輝かしい才能に嫉妬したとして、

決してこの研究が人目につかないように工作して。

願わくば、この研究が心ある人物によって保護されることを。

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