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出会い、そして新たな出会い
「ま、仕方がないか。」
いろいろ問題があるが、どうにかなるだろう。などと考えていたら、彼女は一言、
「名前…。」
「えっ?」
「あなたの名前は?」
そういえば、まだ自己紹介はしていなかった。
「ごめんごめん、忘れてた。村岡蓮、安藤さんと同じ17歳だよ。」
「結でいい。」
その展開早くね!出会ってまだ10分ぐらいしかたってないのに。ま、いいや。
「それじゃ、とりあえずついてきて。」
「うん…」
家の案内をしつつ、付いた先は前お父さんが使っていた部屋だ。
「今日からこの部屋使ってくれる?」
「分かった。」
ピンポーン。すると突然インターホンが鳴った。誰かな?と思っていたら、いたのは幼稚園からの幼馴染、小鳥遊葵だった。