ゾンビと死なないゾンビ
ふと・・・目を覚ました
くらいくらやみのなかでおれはただひとりぼっちだ
信吾:「佐奈?凛?守?」
俺は声に出して読んでみる
けど、誰も答えてくれない
さびしいな
なんでこんなことになったんだろう
おれは希望を持とうとして体を起こす
だけど何かに押し付けられて起こすことができない
だれか・・・だれかいないのか?
周りを見渡そうと俺は首を動かそうとする
それも動かすことができない
信吾「クソ・・誰かたすけてくれ」
かろうじて声を出す
でも、意味がない
ただこだまするだけだ
本当にここはどこだ?
何もできない空間
そこに俺はただ一人いる
ただ一人ぼっち
おれが一番恐れていること
俺は見たくなくて目を閉じる
すると・・・そこには佐奈や凛・・・守の姿があった
そこに行きたい
行きたい・・・
おれはなみだをながした
ないているんだ
おれはただ・・・ともだちがほしいだけなんだ
なんでそんなおれにこんなひどいことをするんだよ
もういやだ
もういやだ
も・・・う・・・いやだ
おれはそのまま意識を・・・
いや、もうこの意識はいらない
心をとじよう
それと・・・人を食べたらいいんだ
そしてここからゾンビの・・・本番だ
人に・・・完全なる恐怖を与える
殺しても死なないゾンビだ
俺は・・・右腕に力をこめて動かす
すると、なぜか動くことができ・・・上にかざしたら空間が現れた
そうか土の中にいたのか・・・
俺は地面からはい出た
女性:「・・え?」
信吾:「・・・」
目の前に女性がいる
花を持っている
どうやらここは墓場だったらしい
そして・・・俺はその女性を食べる
血から情報を読み取る
さて・・・世界の人口は68億か
全部食べてやる
それがおれに与えた試練なんだろ?
神様よ
信吾「はっはっはははっはははは!!!!!!!!」
世界中に響くであろう
ここに・・・死なないゾンビが誕生した!!!