ゾンビとソフトクリーム
【朝】
佐奈「う~まだ眠いよ・・・」
信吾「そろそろ、自分で起きれるようになってほしいんだが・・・」
俺達はデパートに向かっている
昨日、晩飯の時に言われたの守りながら行ってるんだが・・・
佐奈「できれば、もうちょっと寝かせて欲しかった・・・」
佐奈は朝が弱いから、眠たそうだ・・・
信吾「ほら、さっさと行くぞ。欲しいものがあるんだろ?」
佐奈「え?ないよ」
信吾「は?」
佐奈「いや、今欲しいものは別にないけど・・・」
信吾「え?でも、買い物にいこうって・・・」
佐奈「うん、でも今これと言ってほしいものはないよ?」
・・・なんの駄々っ子モードだったんだ?
信吾「はあ、じゃあとにかくどっか行くぞ?デパートじゃなくていいんだろ?」
佐奈「うん・・・でも、あともうちょっとだけ・・・」
信吾「おきろ!!!」
【公園】
佐奈「う~、まだ眠たいのに~」
信吾「おいおい、ほらソフトクリームだ」
佐奈「食べながら寝てもいい?」
信吾「・・・できるならやってみれば・・・」
そう言ったら、佐奈はソフトクリームに顔を近づけた・・・
目を閉じたまま・・・
まさか!!
―――パク
食べた!!!
嘘だろ!?
あんなことできんのかよ!!!
驚きでいっぱいだ・・・
しかも、器用にどんどん食べていく・・・
!!!
ここで俺は不思議なことに気が付いた・・・
ソフトクリームは気を付けて食べないと口の周りにクリームが付く・・・
なにの・・・
どうして・・・
こいつにはついていないんだ!?
器用すぎるだろ!!
て言うか・・・これ寝てるのか?
おそるおそる
頬をつねってみた・・・
起きてるなら、なんらかの反応を示すはず・・・
だけど・・・佐奈は・・・
反応を示さなかった・・・