ゾンビと平和
【学校】
信吾「う~ん、平和だなあ」
守「確かに、ここ最近、壁の外にもゾンビはいないらしい」
信吾「・・・一気に攻めてきたりしないよな?」
守「大丈夫だ、壁の強度は爆弾程度じゃないと壊れないから」
信吾「なら、いいが・・・」
なんだろう・・・
この感覚・・・
嫌な予感とはちょっと違う・・・
・・・なんだか、失敗した世界を知っているみたいな感じだ・・・
先生「あの~ちょっと、いいですか?」
守「はい、なんでしょう?」
いつも通り、守は質問に答える・・・
俺は横でお茶をすする・・・
先生「いや、楠先生に聞きたいのです」
信吾「ゴフッ!!」
いつも通りじゃなかった・・・
そして、思わずふいてしまった・・・
信吾「ゲホッ!ゴホッ!はあはあ、なにか用ですか?」
守「大丈夫かい?信吾?」
信吾「大丈夫・・・大丈夫・・・」
呼吸を整えながら守に軽く大丈夫と言った
先生「え~っと、出直した方がいいですか?」
信吾「大丈夫です、話してください」
先生「実は、さっき校門の方で、あやしい人がたってたんです」
信吾「それで?」
先生「その人に声をかけたら、信吾って人はいますかと聞かれ」
守「・・・苗字じゃなく、名前の方・・・て言うこと親しい人じゃ」
先生「呼びましょうかと、聞きましたら逃げてしまって」
信吾「逃げた?」
先生「はい、ものすごい速さで」
信吾「どういうことだろうな・・・」
先生「さあ?」
守「まあ、用事があるならいずれわかるさ」
信吾「そうだな・・・」
そして・・・
学校が終わった・・・