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ゾンビと手遅れ
【町】
信吾:「う・・そだろ」
そこは、もう俺の知っている町じゃなかった・・・
ゾンビであふれかえっている・・・
そして、人はいない・・・
遅かった・・・
信吾:「いや、まだだ・・・」
俺はかすかな可能性を信じて人を探した・・・
――――――5時間後―――――――――
【信吾と佐奈の家】
俺は膝をついた・・・
町のいたるところを探した・・・
最後に自分の家を探した・・・
そこには・・・
血まみれで・・・
壁に釘で張り付けられている・・・
佐奈と・・・
守の・・・
変わり果てた姿があった・・・
信吾:「うああああああああああああああああああああ!!!!!」
最悪だ・・・
手遅れだった・・・
自分を責めるような言葉がたくさんあふれ出てくる
なんで・・・
俺はあの時・・・
出て行ったんだよ!!
行かなかったら・・・
佐奈は・・・
守は・・・
助かったかも知れないのに!!
信吾:「うあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」