ゾンビと壁
【地下鉄通路】
佐奈:「しん・・ご・・・信吾!!」
信吾:「!!?」
佐奈:「朝?だよ・・・」
信吾:「え・・ああ、俺寝てたのか・・・」
懐かしい夢だったな・・・
あれから、だったな俺がゾンビのことを知ったのは・・・
信吾:「どれくらい寝てた?」
佐奈:「多分、1時間ぐらい・・・」
信吾:「そうか・・・」
信吾:「よし!!行くぞ!!」
佐奈:「うん!!」
――――――ギャアアアアアアアアアアアア!!!
信吾:「なんだ?」
姿が見えない・・・
暗闇でも・・・
そうか・・・
ここは地下・・・
声が響く・・・
暗闇での、視界の差は5分5分だが・・・
佐奈のことを考えているとやばい・・・
信吾:「乗れ!!」
俺は佐奈をおんぶして、地下を走った・・・・
―――――――2,30分後――――――――――
守:「信吾!!」
信吾:「やっとおい着いた!!」
守:「すぐにここを封鎖する!!」
信吾:「どれくらいかかる?」
守:「一分もかからない!!」
守は拳銃を引き抜いた・・・
そして、俺達が通ってきた上を撃ち・・・
起爆した・・・・
―――――ドオオオオオオオオオオオオン
信吾:「・・・これで、安全は確保できたか?」
守:「いや、ここからさらに壁を作ろうと思う・・・」
信吾:「俺の出番ないよな?」
守:「ん?・・まあな」
信吾:「なら、ちょっと飯食わせてくれ」
守:「はいはい」
そう言って飯を用意してくれた・・・
守はいいやつだ・・・
何も聞かないでくれる・・・
佐奈:「おにくーー!!」
信吾:「はっは・・・」
・・・無理だったんだな・・・
助けるの・・・
そう、実感した・・・
笑っているが・・・
心のどこかで、死ぬほどの悲しみが・・・
あるだろう・・・