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ゾンビと「嫌い・・・」
【地下鉄通路】
あの場所からなんとか脱出し、今はゆっくりと地下鉄を歩いている・・・
その間・・・佐奈は・・・
佐奈：「・・う、ひっく、うう・・・おかあさん・・・」
ずっと泣いていた・・・
俺は自分が嫌いになりそうだ・・・
いや、もうずっと前から嫌いだ・・・
いつだって、俺はあと一歩のところで失敗して、見捨てる・・・
そんな自分が大っ嫌いだ・・・
けど、いつからだろう・・・
俺がこんな臆病になったのは・・・
生まれた頃から？
そうかも知れない・・・
だけど、臆病になるにはなんかきっかけがあったはずだ・・・
無職で・・・一人暮らし・・・
誰も関わりを持ちたくなかった・・・
あの頃・・・学生時代・・・
・・・そうか、わかった・・・
思い出した・・・
俺がこんなふうになったのは・・・
俺のせいで、俺のせいではない・・・
ただ・・・不運が重なっただけ・・・
俺の一番・・・思い出したくない・・・
・・・記憶・・・
それが、俺をゾンビ達に戦うことにした・・・
一番の理由かもしれない・・・
