ゾンビとデブ
――――――――――調理室――――――――――
俺はまたこの場所に戻ってきた・・・
仕方がない、相手は死なない・・・
どんだけ戦っても疲れるだけだ・・・
俺はそう思いながら食料を探すことにした
この先何があるかわからない・・・
ならすこしでも佐奈が食えるものを用意しとかないといけない
おれは・・・まあ、一年位食わなくても大丈夫だろ
そう考えながら冷蔵庫を開けた・・・
中には肉などが入っているが、怖いな・・・
仕方ない缶詰を探すか・・・
佐奈:「ねえ・・・あれってなんだと思う?」
信吾:「ん?」
佐奈が何か指差している・・・
まさか、ゾンビかスラッシャーがもう来たのか?
一応、足を切って置いたけど・・・
だが・・・俺の予想を上回った、答えが・・・現実の答えだった
?:「たす・・・ガア、ウグ・・・け・・・」
なんだ?あれは・・・
外見からではただのデブだ・・・
だが、腹から何か出ている・・・
あれは・・・人?
知らないぞ?こんなやつ・・・・
まさか、スラッシャーの進化後とかか?
俺はそう思い・・・佐奈を抱きしめ、逃げ道を探しながら後ろに下がって行った
母親:「助けて・・・だれ・・・か・・・」
! ?
とっさに佐奈の視界を手でふさいだ・・・
佐奈:「今の声って・・・まさか、おかあさん?」
最悪だ・・・
こんな最後かよ・・・
佐奈の母親はどんどん腹に吸い込まれている・・・
もしかしたら、助けれるかもしれない・・・
だが、あいつに近寄ったらだめだ・・・
俺の本能が警告する・・・
何が起きるかはわからない・・・
けど、絶対に近づくことだけは駄目だ・・・
俺はそう思い、その場を後にした・・・