ゾンビとその殺し方
信吾:「ガアアアアアアアアア!!!!!!!!!!1」
人じゃない声がした・・・・・
ゾータは驚いている・・・いや、周りのみんなが驚いている・・・俺がスラッシャーみたいな声で吠えたから・・・
ゾータ:「俺だって、ゾンビだ!!!!!」
信吾:「ガアアアア!!!」
俺は飛びかかってきたゾータを右手で殴った・・・
ゾータ:「ガ、グガア」
殴った腹に俺の拳の穴が開いた・・・
ゾータ:「ま、まだ、まだだ!!!」
今度はゾータが殴ってきた・・・俺はそれを避けずに受けとめた
ゾータ:「ウオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」
俺の顔を殴り続けている・・・だが、俺には痛みがない・・・
俺にはゾータが無駄なことをしているにしか見えない・・・・
ゾータ:「はあはあ、どうだ!!参ったか!!」
信吾:「・・・・・・」
ゾータ:「何も言えねえみたいだな!!!」
そう言ってゾータは近くにあった拳銃で俺の顔を撃った・・・
――――バアン
俺はそれを直撃で受けた・・・・・至近距離で撃たれたのを・・・・だが、顔に一つも傷がない・・・
ゾータ:「はあ、ウソだろ?」
信吾:「一つ聞きたい」
ゾータ:「なんだ?」
信吾:「お前はどう殺せば死ぬ?」
ゾータ:「・・・・・はあ、もういいよ殺せ・・・」
信吾:「その方法を教えろ」
ゾータはニヤリと笑った・・・・・
ゾータ:「おまえは俺達が死なないこと知ってるのか・・・」
信吾:「まあな」
ゾータ:「教えてやるよ。俺の存在そのものを殺せ」
信吾:「どういうことだ?」
ゾータ:「簡単だ、俺を焼き、凍らせ、最後に塩水に浸せば・・・溶ける」
信吾:「それでいいのか?」
ゾータ:「動きを止めるのは色々あるが、殺せるのはこれだけだ」
信吾:「溶けたのはどうするんだ?」
ゾータ:「そこら辺の肥料にでもしろ、安心しな人体に影響はない」
信吾:「話を聞いてる限りじゃ死んでないな」
ゾータ:「ああ、俺達は死ぬことを許されていない」
信吾:「そうか・・・」
ゾータ:「じゃあ・・・・・最後にいいか?」
信吾:「なんだ?」
ゾータ:「おやすみ・・・・・・」
信吾:「ああ、おやすみ」
俺はゾータを一瞬で燃やした、方法は秘密だ・・・
そして、凍らし、塩水に浸した・・・
みるみる、ゾータの体が溶けていく・・・
(俺もいずれかはこうなるんだよな・・・)
死んでゾンビになったものは死ぬことを許されていない・・・
死んだ方がどれほど、楽なのかがよくわかる・・・
永遠の命もいらない・・・ほしいのはただ死ぬこと・・・
それが、ゾンビになったものの・・・最後に思うこと・・・