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食い違いだらけの教科書 その2
あれ?
俺……?
昨日の夜は、日課のゲームセンターに行ったんだよな?
いつものことだった。
学校帰りに俺の家から二軒隣にある古風なゲームセンターに行ったはずだ。
昨日は確か熱中していて……?
「風ノ助くん!」
え? あれ? 内山 豊子ちゃん?
クラスで二番目の人気を誇る女子だ。
普通の紺のブレザーを着ている。
「どうなってるんだ?!」
「いや、それはこっちが聞きたいわ……」
「風ノ助くん。内山くん。さあ、こっちで早めにミーティングやるぞー」
楠田先生は俺たちを大広間に案内してくれた。
廊下をスタスタと歩く楠田先生の後ろ姿を見ていると、なんだか先生は何でも知っている風だった。
俺は何故か豊子ちゃんの髪型を見つめた。
いつものセミロングだけど……どこかおかしいと思ったら、お姫様みたいなかんざしがついているぞ?!
軽い眩暈を覚えて、大広間に入るとそこには真ん中にポツンと座っている女の子がいた。
学園で一番の人気を誇る秋華 立夏ちゃんじゃないか?!
嬉しい! 嬉しい! もう死んでもいいくらいに! ……隣にいる男さえいなければだが……。
立夏ちゃんの隣には、奴がいた。
クラス一の問題児。
そして学園一の不良だ。




