014話 新たな住人を拠点に招く。
この作品を選んで、お読で頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
エレーナの活躍でゴールズ商会の会長のゴードンとその家族を捕縛した翌日からゴールズ商会が所有する店舗は王家で引継ぎ、民達の生活を維持する為に店舗の営業が続けられる様に手配した。
ゴードンを取り調べ家宅捜査をすると違法な高利で貸付け、借金の形として若い女性を攫い地下牢に監禁していたりと悪事が次々と明白になり罪が確定した。
罪が確定した段階で財産を没収して金品を被害に遭った者達に還元し、家財をオークションにかけてお金に換える行程に移っている。
屋敷は王家の所有となり、エリシア商会の本店として利用することを決定し、エレーナを会長に任命し財務官の役人を派遣し引続き店舗の営業を継続できる様にした。
イリアもまたエレーナと同時に副会長に任命されて、エレーナと日々行動を共にして1週間が過ぎ、その間にも取引先の不正を暴き騎士団が出動して捕縛する案件が3件となかなか闇が深いと痛感された。
エレーナとイリアがエリシア商会の会長・副会長に就任したお陰で拠点産の塩の流通も順調に民達にも買える価格設定がなされて売れている。
カズマが製作した魔導冷凍冷蔵庫や魔導ランプも徐々に売れ、拠点産の野菜類と魔物肉も比較的に売れているので商会の売り上げは順調に推移している。
商会に卸す様になりカズマも割と忙しい日々を過ごしており、畑の拡張も行われており、種子生成で醤油の実と砂糖の実が生る種を生成して試験的に小さな畑に植えて試している。
カズマは塩の売上は順調で塩の精製も忙しくなり、岩塩を山の麓へ採集しに行った日にドルード族の24人程の集団に出会う。
「貴方方はどうしてこんな所に居るのですか」
「はぁ~、私らの住んでいた部落が帝国軍の侵略に遭いましてな逃げてきたのですが、定住できる場所を探しておるのです」
「そうですか、なら俺はカズマと申します、俺の拠点の近くに住めば良いじゃないですか、出来れば俺の仕事も手伝って貰えれば助かるのですが」
「おっ、それは誠か仕事と言うのは何じゃ、私らでも出来る仕事かな」
「主に畑仕事になると思いますけど出来ますかね」
「畑仕事なら大丈夫であろ」
「そうですか、因みに貴方達が得意とする仕事とかありますか」
「私らは鍛冶仕事と大工仕事と酒造りかな、主な仕事でしてなブドウ畑を作らせて貰えれば嬉しいじゃがな」
「ほぅ、良いでしょう、開墾すれば良いと思います。俺も今畑を拡張しているのでブドウ畑も手伝いましょう」
「しかし、この辺は巨大な魔物が多くてな大丈夫なのか、私の娘も片腕をやられてな、私は長をしておるリンドウと申す」
「あぁ、それじゃ、今からお連れしますから固まって貰えますか。魔法で移動しますので」
「何んと魔法で移動なさると、分かりました。オーイ、ここに集まれ」
リンドウが言うと散らばって休んでいた民達が集まって来た。
「うん、大丈夫かな、それでは行きます」
カズマはイメージをして池の畔に全員を瞬間移動魔法で移動した。
「はい、到着です。リンドウさん全員居るか確認して貰えますか」
カズマは瞬間移動魔法で池の畔に移動して長のリンドウに全員居るか確認して貰う。
「うん、全員居る、しかし凄いな一瞬で移動とは・・・」
「う~ん、リンドウさん、この辺りに家を建てれば良いと思います。材木はえ~と、あぁ、あそこに置いておきますので使ってください」
カズマは畑を拡張する際に伐採した木を山住にして3山並べて置いた。
ついでに全員が寝泊まりできるくらいで、いずれは集会場に使える様にと簡単な広いログハウスも用水路の脇に錬成術で設計し構築して置いた。
「なんじゃ、行き成り出て来てぞ、カズマ殿は凄い方のようですな」
「えっ、いやいや、そんな事は無いですよ、それで俺の従魔を念のために警護に当たらせますのでゆっくりと休んでください。ギン、ルイおいで」
「クゥン、クゥン」
「クン、クン」
ギンとハクが走ってカズマの所まで来る。
「この二人が警護に当たりますので、ご安心ください、ギン一応戦闘モードで頼む」
「クゥン」
ギンは10mまで巨大化する。
「これで安心できるでしょう、この辺の主になっているので魔物は寄って来ませんから、ギン、ルイこの人たちの警護を頼むぞ、俺はさっきの所へ戻りますね、それでは失礼します」
カズマはリンドウに言うだけ言って山の麓へと戻って行った。
「なんじゃか、偉い人の世話になった気がするな、皆の衆、一息入れたら家を建てるぞ」
「おっ、ここに定住できるのか良かった」
民の一人が囁くと周辺に居た民もホッとする表情をする。
その晩はイリアとエレーナを誘い大型のログハウスの前でバーベキュー大会を開きドルード族の民達に魔物肉と野菜と大きな鉄板の上で焼いて、大鍋でスープを作り、皆で食べてイリアとエレーナとも交流を深め合う。
イリアは右腕を失い元気のない茶髪で女性が目に入り、皿に焼いた肉を持って近寄り、皿を座っている材木の上に置いて話かける。
「私はイリアよ、貴女の右腕はどうしたの」
「えっ、魔物との戦闘でやれたわ、私はルイスよ、長の娘です」
「そう、ねぇ、カズマの妻にならないかしら、カズマの性魔術で治療すれば右腕は元に戻るわよ、私もエリーナもカズマの性魔術で命を救われたのどうかしら」
「性魔術?それはどの様にして行われるのですか」
「うふふ、分かりやすく言うと子作りと同じ事をするの、だから妻にならないと言ったの女性にとって大切な初めてを捧げるのなら一生を共にする相手がいいでしょ、だからよ」
「あら、イリア、その女性をカズマの妻に誘ってるの」
「えぇ、私達も忙しくなるし、常にカズマの傍で支える妻も必要だわ、この方はルシアさんよ、長の娘さんだって」
「そうなのね、私はエリシア王国の第一王女エレーナよ、カズマの第2夫人なのよろしくね、カズマの妻なれば人生がガラっと変わって毎日が楽しいわよ」
「あの娘がどうかなっさたのですか」
「あら、長ですか、ねえ、娘さんをカズマの妻にどうかと誘っているの、私達も仕事で忙しくなって常に傍に居て上げられないから、出来れば傍で支えてくれる妻が欲しいの、どうかしら」
「しかし、右腕が無い娘にあの方を支える事など出来るとは思えませんが」
「それならカズマの性魔術を使えば完治します。私もエレーナもそれで命を救われましたわ、どうかしら長悪い話では無いと思いますが」
「あの性魔術と言うのはあれですよね、本当にそれで治るのですか」
「えぇ、カズマは女神様の使徒ですからね、長も何となくご理解できていると思いますが」
「やはりですか、ただ娘の気持ちを尊重します。私は賛成します。後はルシアの気持ちしだいです」
「えぇ、お父さんは良いの私があの方に嫁いでもなら嫁ぎます。よろしくお願いします」
ルシアは父から尊敬できるカズマとの婚姻を賛成するとハッキリと言われて驚き、長の後継ぎとしての務めをしなくても良いと言われて嫁ぐ事を即決した。
その後にイリアはルシアをカズマに紹介してカズマもイリアの薦めならと合意して、バーベキュー大会終了後に性魔術を行使することになった。
長の薦めもあり今晩からカズマ達と共に同居生活が始まる事になり、ルシアはカズマ達の家に行き従魔達を紹介されて従順さにも驚いたけど可愛いので喜んでいた。
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