013話 王都に巣食うクズどもの掃討作戦。
この作品を選んで、お読で頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
イリアとエリーナは王都にある冒険者ギルドの不良冒険者達を排除し、不良ギルドマスターを更生し終えて拠点に戻り、カズマと一緒にお茶を1杯飲んで一息入れてから二人で晩御飯の支度を始める。
イリアはお茶を飲んで一息入れた時に王家の証の短剣をカズマに渡すと、カズマが二人にお礼を言ってからアイテムボックスに仕舞った。
晩御飯の時間になり従魔に魔物肉を与える時にオールドビッグベアが小型化し50cmくらいとなってイリアの膝の上に乗りたがり、かなりの甘えん坊になっていた事に思わずイリアが苦笑いをすると言う一幕もあった。
晩御飯を食べている時にふとエリーナが思い出したかの様にイリアに相談を始めて、イリアも教会が経営する孤児院と聞いて興味を持ち一緒に行く事にした。
「あのイリア、明日なんだけど王都の教会が営んでいる孤児院があるのだけど、病に倒れる前は私が慰問していのだけど行ってもいいかな」
「あら、そうなの、なら私も行くわよ一緒に行きましょうか、魔物肉とか持ってね、後は市場で買い物してから行きましょうか、野菜類とかも色々あった方が良いでしょう」
「そうね、それじゃ、明日お願いね」
オールドも最初は警戒していたけど、魔物肉を一緒に食べている間にギンとルイとグランとも親睦が深めたらしく仲良くじゃれ合うようになった。
晩御飯の後はカズマはイリアとエリーナと共にお風呂に入り、その後はいつもの特訓をそれぞれ5回2セットを施し絶倫レベルも100を超えた事で1回に付き戦闘レベルが5ずつ上がった。
その晩でイリアもエリーナも50ずつ戦闘レベルが上がり、カズマも戦闘レベルが100上がり着実に亜神へと進化の歩みを進めていた。
カズマは既に魔法創造を自分である程度自由に出来るようになり、種子生成魔法を創造して石鹸などの香りを付ける為に香の良い花の種を作り池の周辺に撒き花を咲かせている。
石鹸とシャンプとリンスの開発を進めており、気分転換に池の近く作業部屋を建て防御壁を新たに築き、冷凍冷蔵庫を錬成魔法で製作したり畑の拡張をしたりと作業を進めている。
翌朝になって朝食を食べると直ぐにイリアとエリーナは王城の自室に瞬間移動して、王妃レミーナと妹のレイラとお茶を飲んで市場が開く時間まで過ごし、教会の孤児院に慰問する事を王妃に伝える。
教会は基本的に自活が基本であるが、孤児院については王家からも補助金が支出されているので子供達の衣食については問題ない事になっている。
イリアとエレーナは市場が開く時間になったのでレミーナとレイラにこれから市場で買い物をしてから教会へ行くと伝えて、王城を後にして市場へと二人で向かった。
市場で二人で拠点に足りない物も買い込んでから子供達にお土産と食糧も買って、それから教会へ向かていると、教会の門の近くにゴロツキが屯していた。
「お前達はここで何をしている」
「はぁ、借金の取り立てだよ、何か文句あるか」
「ほぉ、借金とは穏やかでは無いな、証文はあるのか見せてみろ、適正かどうか見てやろ」
「はぁ、何の権利がおめえにあるだよ」
「私か、少なくても孤児院の管理する王家の責任者だが、だから見せろ、王家に逆らうとどうなるか分かっているだろな」
「はっ、まさかエレーナ王女殿下か」
「あぁ、そうだが先日完全復調してな執務を始めたばかりだ。私が伏せている間に教会に借金とは下賤からな、だから取り調べる。さぁ、証文を見せろ、さもなければお前達を拘束させて貰うぞ」
「はっ、拘束ってたった二人で拘束出来る訳ねぇだろうが」
「はぁ~、仕方がないわね」
イリアが溜息を吐いて呆れる。
パッチン
「うっ、動けねぇ、何をしたんだお前」
「がたがた言わない。オールド出ておいで、こいつらを教会の敷地内に入れて尋問するから」
「ガウ―」
「ウワァ―、何だこのデカい熊は、うっわぁー」
ゴロツキの5人を次々と教会の敷地内のオールドが放り投げる。
「うん、ありがとう、いい子ねオールド、戻って好いわよ」
「ガウー」
オールドはイリアに褒められて喜び、直ぐに異次元空間へ戻っていった。
イリアとエレーナは教会の門扉を飛び越えて敷地内に入り、エレーナが教会の中へ入るとシスターと子供達が怯えて隅で隠れていた。
「シスター、私よエレーナよ、そんなに怯えてどうしたのゴロツキなら拘束したから事情を聞かせてくれない」
「えっ、エレーナ王女殿下なのですか、難病に掛かれていたと聞いてましたが御快復したのですか」
「えぇ、全快したわよ、腕の良い魔術師さんのお陰でね、とにかく事情を聞かせて」
「はい、王女殿下が病にお倒れになってから補助金が出なくなりまして、資金繰り苦しくなりゴールズ商会の会長が来て金利を安くするから50万エン程お借りしたのです」
「ふ~ん、そこからして怪しいわね、補助金は支出されているわ、後で王城で確認するわね、誰かが着服している可能性が高いは証文はあるのかしら」
「はい、こちらがそうなのですが、金利が向こうがと違うのです。年利5%となっていたのですが、ゴールズ商会の証文は40%となっていて、それから恐喝まがいの取り立てが始まりました」
「立派な詐欺罪ね。この証文は私が預かるわね」
「はい、お願いします」
「任せて、いざとなったら私があいつらを処分するから」
エレーナは教会から出てイリアの所に行き、ゴロツキ共に尋問する。
「エレーナ、はい、こいつらが持っていた証文よ」
「ねぇ、あんた達さぁ、何で教会で保管している証文の利率とあんた達の持っている証文の利率が違うのか教えてくれるかしら、黙秘すれば奴隷落ちするけど」
「そんなの知るか、ゴールズ商会の会長から頼まれただけだ」
「あっそう、それならハッキリするまで王城の地下牢で大人しくしててね」
エリーナは埒が明かないと判断して王城の地下牢に指を鳴らして瞬間移動させた収監した。
パッチン
エリーナは教会のシスターに魔物肉と野菜類とお菓子と50万エンの寄付金を渡してから王城に戻り市政管理部に行き出納担当者に孤児院の補助金の支出がなされているか確認した。
「はい、毎月30万エンの補助金が支出されています」
「へんね教会に聞いたら私が病で寝込んでから補助金が出なくなったと言ってるわよ、支出先は教会になっているの」
「いいえ、エレーナ王女殿下がお倒れになってからゴールズ商会の会長が王女殿下の代わり運営の手助けをしたいと言ってくれたので頼みましたが」
「はぁ~、決まりね、支出した写しをくれるかしら横領されてるわね、おまけに教会に金利を騙して高利で貸し付けまでしているよ」
エレーナは証文を二枚を出納担当者に見せた。
「これはまさか、王家御用達の商会がそんな事をしているなんて分かりました。直ぐに写しを用意致します」
出納担当者は手際よくゴールズ商会に支払った孤児院の支払い出納の写しを用意してエリーナに渡す。
「一応、お父様に報告しましょうか」
エリーナは父である国王オシリスに報告する為にイリアと二人で執務室に向う。
コンコン
「エレーナです。ゴールズ商会の件で報告があります」
「入りなさい」
「はい、お父様、ゴールズ商会が孤児院の補助金を着服した挙句に高金利で貸し付けてゴロツキに違法な取り立てまでしてたので、ご報告に来ました」
エレーナは父王オシリスに証文を2枚とゴールズ商会に支払われた出納長の写しを見せる。
「はぁ~、まさかな教会の敷地狙いの詐欺行為と横領か分かった。直ぐに騎士を向かわせて捕縛させよう」
「これは王家を欺き私の名誉まで踏みにじる行為です。厳罰にしなければなりません、それと地下牢に違法取り立てをしていた5人組を収監してます」
「あぁ、そうか、その5人組についても取り調べる。ゴールズ商会の会長ゴードンは極刑は免れんな叩けば幾らでも埃がでよう、しかし早く発覚して良かった。塩の販売を任せるか検討していたからな」
「そうですか、飛んでもない極悪人に任せなくて良かった」
「うん、そうだなランジン直ぐに騎士団を向かわせて詐欺と横領容疑で捕縛する様に伝えてくれ」
「畏まりました。直ぐに手配致します」
ランジンは直ぐに騎士団に向いゴールズ商会の会長のゴードンの捕縛の指示を出しただ。
ゴールズ商会の会長ゴードンは王家御用達の立場を利用し様々な余罪があり、王家に対する反逆罪で一月後に死刑が執行され、教会には没収したゴードンの所有していた金品の財産の半分が寄贈された。
ゴールズ商会が所有する屋敷と店舗と従事者は王家で引継ぎ、店舗名をエリシア商会と改めて王家のエレーナが会長となり経営する事になった。
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