魔法の国からの招待状
完璧趣味です。
心の広い方のみどうぞ。
ーとある魔法の国での出来事だった。
「たいへんだぁ!悪の魔物がやってきたぞぉ!」
猫の耳のような尖りにリボンをつけた精霊が声を荒げる。
突如として現れた悪の魔物は形はそれぞれ違い、鳥の奇形のようなものや騎士のようなものまで様々。
一つの建物に猫耳リボンの妖精達は集まっていた。
「やはりあの世界から運命の子供を連れてくるしか。」
「そんな危険な事誰がやるの!」
「どのみち危険だろ!一つの希望に縋るしかない。」
複数の声が聞こえる。怒鳴り声、泣き声、唸り声。
一つの雫が落ち波紋が徐々に広がるように増える声。
「あの…」
一匹の精霊が声を上げる。
時が止まるように一瞬で静かになる。
「僕が運命の人間連れてきます。」
精霊達の猫のみみような尖りがピクつく。
「本気で言っているのか?」
一匹の精霊が声を発した途端、沢山の精霊が喋り出す。
「あなたが行ってくれるなら心配ない!大丈夫!ここは任せて!」
ここぞとばかり押し付ける精霊もいれば
「君のような若い者が行かなくても良い。歳の取った者にやらせりゃ良い。」
行くなと言う者もいた。
「大丈夫です。僕が必ず運命の人間を連れてきます。」
覚悟を決めた顔をした精霊は言った。
ー快晴でとても良い天気の朝。
一通の手紙がある少年の元に届いた。
「拝啓 運命の人間様
僕は魔法の国からこの手紙を送っています。
突然ですが貴方様に僕の国を救って欲しいのです。
困惑してると思いますが詳しいことはまた後日直接お話しいたします。
ある魔法の精霊より。
追記 この手紙を見ている頃には到着しているので少々お待ちください。」
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