5月7日
今日のゼミの授業で、レポートを書いてくるように言われた。
期限は2週間を予定しているらしい。
レポートはちょっと苦手なんだよな。
まあしかし、授業の内容をまとめるタイプのレポートだし、比較的楽かもしれないな。
そう思っていたら、3年の女子にレポート参考にさせてくれと頼まれた。
4年生として力になりたいが、俺の去年までのレポートはダメ出しがかなり多い。
参考にするには力不足だろう、ちょっと申し訳ないな。
今日は珍しく、頭に誰も出てこなかった。
本当に久しぶりだ、最後は2ヶ月くらい前かもしれない。
何か条件でもあるのだろうか、ともかく静かな一日だった。
せっかくなので考え事をしていた、もっと前のことを。
この住人、いつからいるのかを思い出そうと思ったんだ。
で、思い出した結果、覚えている中で一番古いのは小学校3~4年生くらいの時。
おっさんが頭の中に出てきた記憶がある。
姿と顔は覚えてないから、おっさんだったという印象だけ頭にある。
で、子どもながらに、おっさん誰って聞いた。
「俺?ああ、気にせんでいい。誰の頭にもいるから」
多分、これで俺は他人にもこの現象があると思っていたのだろう。
俺も俺で子どもとはいえ、よくこんなの信じたな。
じゃあそれが嘘だったとして、何故俺に嘘なんかついたんだ?
なにか、俺に知らせたくない何かがあったのか……?