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詩全集3

ホワイトデー

作者: 那須茄子

さよならではない今日の日に

僕はありったけの小さな勇気を詰め込んで

震える手でその扉を叩いた


君の声が響くたび心に波が広がる


白いリボンに包んだ感謝と

不器用に紡いだ想いを忍ばせて


君に届けたい


この胸の中の小さな炎を

それが君にとって微笑む理由になるならば






頭に浮かぶのは君の笑顔で

足取りはぎこちなく

胸の鼓動は早まる


そんな僕を君は笑うかもしれないけど

いいんだ


君の喜ぶ顔を想像して選んだ花束は

少し控えめで

でも君に似合うと信じて


「ありがとう」がこの気持ちに足りるのか

それでも

これ以上の言葉を僕は持たないから






君の指がそっと花びらに触れるとき

扉を叩いたことも忘れていた


その瞬間がこの世界に光をもたらす

何度も想い描いたこの場面で

僕はただ

君が幸せであることを祈るだけ


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