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ヤバい奴らとヤバい生活 in 異世界  作者: バウム
第一章 神々の襲撃編
5/40

魔王

 美しき黒の権化、魔王城に入った。


 門は少ししか開いていなかったが、そもそも門自体がめちゃくちゃデカいので、そのまま進入することができた。

 思った通り、中も真っ黒。黒塗れだ。

 というか、黒すぎて何も分からん。

 めちゃめちゃ目を凝らして、やっと壁と床の見分けがつくレベルだ。

 目をぎゅっと細めつつ、城内を観察していく。




 それから一時間も掛かってしまったが、城の一階部分と思われる場所の構造については概ね理解できた。

 まず、城のデカい門から入ると、学校の体育館くらいの広さがある円型の広間が広がっている。

 そこには、これまたデカい石像が配置されていた。

 殆どボロボロに壊れているが。

 悪魔の尻尾と悪魔の羽を持った騎士のような見た目をしている。

 悪魔っぽい感じの湾曲した角も生えてるな。

 やっぱり魔族のような存在はいるようだ。


 その広間の、ちょうど門から見て正面奥には、広い階段があった。

 その階段は城の壁まで伸びていて、その先に大きな踊り場。またそこから左右に分かれて階段が二階へと続いていた。

 階段はトゲトゲしい装飾で飾られていて、されど魅力的だ。

 美しいバラには棘がある、なんて言葉がある。

 しかし、この魔王城の装飾について言及するならば、棘こそが美しいのだと言わざるを得ない。

 門から見て正面にあるそのデカい階段の他には、この広間から別の部屋に繋がる幾つかの扉がある。

 その扉の先は、多くが階段。

 城の外見について、いくつもの尖塔の集合体と表現したが、そのそれぞれの塔へと続く階段であると思われる。

 階段の他には、武器が大量に保管してある…否。

 保管してあったであろう倉庫に続いていた。

 武器を置くための設備っぽいものがずらりと並んでいた。

 肝心の武器は、最近この魔王城にて行われたと思われる争いに、ほとんど使われてしまったのだろう。


 と、ここでずっと差し置いていた疑問を引き摺り出す。



 誰もいない。



 誰一人、人どころか生物が居ない。

 城の中でも争いをしていたのだろう、よく見ればそこら中に外の草原と同じように多くの血痕が散らばっている。

 これは魔王城ではない。

 もっと相応しい表現がある。

「死の城」。

 そう呼べる程に、生気が無い。

 あるのは生命の痕跡。血のみだ。

 何故ここまで命の気配が感じられないのか?

 この城で争いがあったのは分かる。

 争いがあったとなれば、必然勝者は存在するハズだ。

 まさか最終的に両者一人vs一人になって、結局生存者が一人だけになってしまったとか。

 その状況で双方共倒れになり、生存者ゼロとか。

 いや、違う。

 確かにその可能性は有り得るが、疑問の本質はそこじゃないんだ。

 ()()()()()()

 それが大問題なのだ。

 争いがどんな結末であれ、死体は残る。

 それが無いとなると…

 まぁ、まだおれもこの世界についてよく知らない。

 もしかしたら死体はマナに変換されるとかあるかも。

 神の死体は例外、的な感じで。

 考えるだけじゃ分からないな。

 動かねば。



「二階に行こう」



 この様子だと、あまり誰かの存在は期待出来ないが…。

 なんてちょっと諦観しつつ、正面のデカい階段から二階へ向かう。



 階段を出てすぐに曲がり角があったので、そこを左に曲がった。

 すると、これまた広間。

 しかし一階ほどの広さはなく、その半分ほど。

 ただ一階の広間ほどのスペースを取らない理由は瞬時に理解出来た。



 大きく、装飾が細かく施された扉。

 城の扉ほど大きくはないが、装飾という点で見れば城の扉よりも豪華だ。

 無数の細かな手が扉に絡まっているような造り。

 邪悪だが綺麗だと、そう思った。

 そう、二階には明らかに魔王がいそうな部屋があったのだ。

 これは入るしかねぇ!


 扉は中々に重く、全力を込めて押してやっと開いた。

 こんな硬い扉、不便じゃないのか…?


 と考えつつ部屋の中を見る。


「!!」



 部屋のど真ん中。

 何やら床一面に複雑な魔法陣が描かれていて、その中でも一際大きな魔法陣がある場所。

 その上に、女が横たわっていた。



「第一村人発見!」



 テンションが上がって、つい声も上げてしまった。

 ここしばらく人に会っていなかったからだろうか。

 おれは案外寂しがり屋なのだ。


 その女はというと、やはりと言うべきか漆黒の衣装に包まれていた。

 ただ、その細かい部分は目を凝らしてもよく見えない。

 こいつぁ生粋の黒だ。

 ただし、この漆黒の魔王城の中で、肌の色と髪の色は実に目立った。

 美しい銀髪。かと思いきや、金に見える時もある。

 不思議な髪だ。

 そして、瑞々しい薄橙の肌。

 悪魔の翼らしきモノが生えているし、多分魔族なのだろうが、肌の色はどうやら黒とかでは無いらしい。

 見えている肌色の部分から察するに、下半身に着用しているのはスカートだろう。

 腕もはっきりと視認できるが、肘から上は漆黒で見えない。

 ローブのようなものを羽織っているのか。


 などと観察していると、その女が苦しそうに喋りだした。



「ディムト… ディムトなの…?


 ………勇者は倒したけれど、私ももう維持出来ない…


 貴方の期待に応えられなくて、残念だわ…


 ……もし動けるなら、あの人に伝えて……


 神族と勇者が手を組んだ、って……」





「すいません、人違いです」


「えっ」


「えっ」


「貴方…ディムトじゃ」


「違うよ」


「えぇ…」



 どうやら誰かと間違われて話しかけられたらしい。

 起き上がる力ももう無いのか、ずっと倒れたままこっちを見ずに話し続けてたからな。

 ずっと何も言わず聞いてたおれも悪いけども。



「じゃ、じゃあ貴方は一体…?私はもう体が動かせないからそちらを見れないわ。魔子(まし)で誰かを区別するのも得意じゃないし…」


「しがない高校生だ」


「訳の分からないことを言ってないで姿を見せなさい」


「仕方ないなぁ」



 やけに上から目線というか、命令口調なヤツだな。

 ちょっとだけ面白いヤツの予感がする。

 期待してみよう。


 おれがその女の見れる位置に移動すると、そいつは頭に「?」を浮かべた。



「見慣れない格好…というか変な魔族ね。魔子の流れがよく分からないわ」


「誰が魔族だ。おれは歴とした人間だよ」


「こんな時に何訳の分からない冗談を言っているの。そんなことより、ここへは何しに来たわけ?魔王ならこの通り、もう滅びかけよ」


「この城に見惚れて来た。もっとここについて知りたいんだけど、魔王とやらは何処に?」


「…」


「おーい」


「…訳が分からないわ」


「ていうか、色々と訊きたいことがあるんだ。協力してくれ」


「もう私は滅ぶわ。魔子が足りない。そろそろ完全に尽きて魔体も崩れ始めるでしょう。ここから離れなさい」


「魔子に、魔体ね…」



 死体が無い理由、何となく分かったな。

 魔子って言葉の響きから見るに、多分おれの言うマナのことを指しているのではなかろうか。

 マナ=魔子と仮定して、それが足りないと「魔体」が崩壊する。

 つまり、魔子を使って魔体を維持しているわけだ。

 この城に死体が無いのは、戦っていたやつらが魔子を使い尽くしたために魔体が崩壊してしまい、消えるように死んだから。

 と、そう予測を立ててみた。

 いいな、やはり現地人に話を聞くのが一番いい。


 というか、さっきからこいつ色々と気になることを喋っていたな。

 おれのことを魔族だと言ったり、それを否定すると有り得ないというニュアンスで返してきたり。

 つまり、ここに魔族以外、又は人間が居ることは本来有り得ないことなのだ。

 まあそれもそうか。

 見るからに邪悪な森、そして黒すぎて細部を認識するのが難しいほどの城。

 魔族の本拠地なのであろう、人が近づくハズもない。


 あと、魔王が滅びかけだとも言っていた。

「この通り」という表現をしていたが、それはおれが見える範囲に魔王が居るという意味。

 とすると、

 ………こいつが魔王なのか。

 自分を魔王だと信じてやまない狂った女かも。

 それはそれで面白いな。


 そんで、「ここから離れなさい」って言葉も気になる。


「ちょっと」


 魔体の崩壊によって、もしかしたら何らかの影響が周囲に出るのかもしれない。

 魔子の枯渇によって魔体が崩壊するならば、もはやそこに大したエネルギーは無いのではないかと思うが…?


「ちょっと!聞いてるの」


「ん?ああ何」


「急に黙り込んで、なにしてるのよ…死にたくなければ早く離れなさい」


「悪いね。ちょっと考え事を」


「だからそんな暇無いと言っているでしょう!……ぅ…っ」


「大丈夫か?」


「……離れなさい」


「治そうか?」


「…離れてと言ってい…!!


 …え?」


「多分治せる」


「…その方法では貴方が死ぬし、私も大した力を取り戻せない。私にはもう出来ることがないの。中途半端に延命しても意味が無いわ」


「まだ方法言ってないのに分かるのか?」


「私に魔子を与えるのでしょう。というよりも、それしか崩壊を防ぐ方法は無い。でも貴方も一端の魔族なら知っている筈よ。魔王に魔子を与えようとすれば、全て吸われる。即死よ」



 おれの予想では、多分魔子そのものに種類とかの違いは無い。

 だから、おれの魔子を分け与えればそのまま使うことが出来ると思ったのだが、合っていたようだ。

 と言っても、どうやら魔王は特別な性質を持っていて、魔子を分け与えようとすると全ての魔子を取られるらしい。


 でも。でもだ。

 もし与える人物の魔子が魔王より多ければ、死にはしないんじゃなかろうか。

 おれは度重なる黒球の吸収で、どんどん感覚が鍛えられていた。

 黒球を吸収してから初めて人に出会ったが、どうやらおれは見た人間の「器の大きさ」と「器に入っている魔子」を見ることが出来るようになっていたらしい。

 器の大きさと言っても、懐の深さって意味じゃないぜ。


 見ることが出来るとはいえど、感覚的なものだ。

 大体こんくらいの大きさ、とアバウトに表現することしか出来ない。

 この魔王とやらの魔子の器のデカさは、二十五メートルプール三杯分くらい。テキトーだけど。

 魔王だけあって、圧倒的…なのだろう。多分。

 第一村人がこいつだから、基準が全然分からん。


 そんで、それを踏まえた上で、おれの容量。

 自分で自分の器の大きさは見れないが、何となくこいつよりデカいという確信がある。

 なんでかは知らんけど。



 ここでおれの得意な(現在査定中)博打の登場だ!

 今のところ、一勝一敗。

 この世界に来てからは負け無しだ。

 そういうわけで、魔王に魔子を与えてもこちらの保有する魔子の方が多ければ死なない、ということに賭ける。

 問題は魔子の分け与え方なんだけど…



「馬鹿なことを考えないで。貴方は貴方の人生を生きなさい。私はここで終わりだった、ただそれだけのことよ。この城で動けるのだから三廻程度の実力はあるのでしょうけど、それでも魔王の足しにもならないわ。魔王に最期まで忠誠を誓うなんて馬鹿な考えは今すぐ捨てて」



 この通りである。

 おれが感覚で何となくやって失敗したら嫌だし、こいつに聞くのが一番手っ取り早いんだが、一向に教えてくれない。

 そんでもってまた気になる情報が出てきた…けど後回しにしとこう。

 今はこいつを救う。


「誰が忠誠なんか誓うか。おれは常におれの為だけに行動している。おまえを救うのも、おれがそうしたいと思ったからだ。もう時間が無いんだろ。早く方法を教えろ」



 ちょっと荒い口調になってしまったけど、まあ事は急を要するから仕方ない。

 早く折れてくれ…と思っていると。



「………分かった、わ……貴方の命、私に捧げさせてあげる。 」



 承諾された。

 めちゃめちゃ上から目線だな、こいつ。

 この状況でもこの態度を貫けるとは、凄い気概だ。

 トラブルメーカーになってくれそう。

 最初の仲間はこいつにしよう。



「そんで、どうやって魔子を送ればいい?」


「知らないの…?

魔法陣よ。『魔子奪取(ファイン)』の逆行魔法陣を描いて。

 さすがに逆行魔法陣の描き方くらいは分かるわよね…?」


「まず魔法陣だの何だのが分からん!」


「はぁ!?あなた、魔導廻級何よ?その魔子量で三廻にも達してないなんて言わせないわよ」


「魔導廻級って何すか?」


「はぁ…これはもう駄目ね。やっぱり訳が分からないわ、貴方」



 うーーーむ。

 訳が分からんのはこっちだ。

 さっきからこの異世界での専門用語と思われる単語がバンバン出てきて、もー分からん。

 推測はある程度出来るが、やっぱりこの世界の仕組みからちゃんと聞かないとダメだな。

 そんで困った。

 こいつを助ける術が無いとなると、うーーーん。


 よし。



「気合いだーーーーッ!!」


「きゃっ!?何よ急に!」


「声を出したらどうにかなると思って」


「馬鹿じゃないの!?真面目に私を助けなさいよ!」


「さっきは自分の人生を生きろとか言ってたけど、やっぱお前死にたくないんじゃん」


「当たり前じゃない!貴方程度の魔子量を貰ってもすぐに尽きるから、本当に無駄だと思ってそう言ったのよ!」


「国民の人生を優先して考える素晴らしい魔王だと思っていたのに…結局はあなたの役に立つか否かで判断したっていうのね!この人でなし!」


「元から人じゃないわよ!ていうか何よその口調!私を馬鹿にしてるの!?」


「うん」


「このっ…!!魔王を馬鹿にしてただで済むと思ってるの!?貴方なんか消し炭も残らないわよ!!」


「やってみろよ死にかけ魔王さんよぉ〜!」


「この雑魚魔族!」


「瀕死魔王!」


「ば…ばーか!!」


「アホーー!」


「はぁ…はぁ…」


「ふー…」



 いやー、頭空っぽにして小学生みたいな口喧嘩するのはやっぱり面白い。

 狂っている、とはちょっと違うが、こういう沸点の低いヤツは大好きだ。

 からかうととても楽しい。


 ………っていうか………



「お前、めちゃめちゃ元気だなおい!」


「…あ…確かに…」


「確かに…じゃねぇよ。魔子が足りないって嘘だったのか?」


「いえ、本当よ…。さっきまではあんなに大声を出す力なんて無かったのに…あれ…?」



 謎だ。

 ふと思ってこいつをじっと見てみると、器の大きさと保有魔子量が曖昧に見えてくる。

 おや。

 魔子が増えてる。

 さっきまでは残り1%も無かったのに、今見てみると大体20%くらいまで魔子が満ちている。

 自動回復機能あるなら言えよ、と思ったけど、こいつは出会った時明らかに復活することを諦めていた。

 魔王とまで言うなら、自動回復くらいしそうなもんだし…こいつが自分の能力を把握してなかっただけか…?

 と考えていると。



「う、動けるわ!回復してる!」



 そう言って、産まれたての子鹿のようにガクガクになりつつも、立ち上がった魔王。

 未だに着ている衣装の細部は黒すぎてほぼ見えないが、やはり何らかの服の上にローブを纏っていて、スカートを履いているという分析は合っていたらしい。


 ちゃんと正面から見た顔は、かなり端正な造りをしている。

 銀にも金にも見える麗しい長髪をツインテールに結んでいるが、まだまだ余っている髪を背中まで伸ばしている。

 髪型の呼称とかには詳しく無いので何と呼べばいいか分からないが、普通の長髪にそのままツインテールをくっ付けたような髪型だ。

 瞳は、この城の色と同じ、美しき漆黒。

 ただし、眼球の潤いがある分少し輝いていて、この眼は宝石のような美しさを内包している。

 胸はそれなりだが、バランスがいい。

 肌の露出した部分は丁度良くふっくらしていて、こいつを端的に表すなら「美少女」である。

 開いてみたい。



「…貴方、魔子の流れがおかしいと思っていたけれど、私はその変な流れに邪魔されて本来の魔子量を見ることが出来なかったのでしょうね…」



 しばらくじっと互いを見合っていたが、ふと魔王が口を開いた。

 どうやらこいつは、おれの魔子の流れとやらを分析していたようだ。



「どういうこと?」


「貴方を最初に見た時、魔子の流れがおかしくてその奥を見ることが出来なかった。でもそれは、私の魔子が枯渇していたせいでもある。

 今くらいの状態まで魔子を取り戻せば、魔子の流れが変でも相手の魔子量くらいは漠然と分かるのよ。」


「んで、おれの魔子量はどうなんだ?」


「見えない」


「はあ」


「言葉足らずだったわね。私の今の力では、貴方の魔子保有量が多すぎて限界が見えないってことよ。貴方…本当に訳が分からないわ。一体何者なの?」



 どうやらおれは魔子をものすごく持ってるらしい。

 ヴォルテノンの木々を薙ぎ倒す威力を持ったパンチを受けても痣で済み、それもすぐに回復していた。

 そんな耐久力を保持できているのは、膨大な魔子のお陰なのかもしれないな。



「それは置いといて、何でお前の魔子が回復したか分かるか?」


「なんで置いとくのよ。もう一度取りなさい。貴方のその異常な魔子量が原因なのよ」


「ほぉ?」


「貴方の異常な点はもう一つ。さっき魔子の流れが変って言ったわよね。

 その変な流れっていうのが、最初は漠然と『普通とは違う』ことしか分からなかったのだけれど、回復した今見てみるとどんな流れかが理解出来るのよ。

 貴方、常に魔子を周囲に放出してるの。

 ただ、常人がそんなに魔子を出したら、すぐに崩壊してしまう。

 貴方は異常な程の魔子を持っているから、常に魔子を放出していても無事なのよ」


「つまり、おれ、魔子、いっぱい。まわり、放つ。おまえ、吸収、復活。

 ってことだな?」


「何なのよその自律人形(ゴート)みたいな話し方…。まぁ大体そんな感じよ。つまり…その、結果的に貴方が私を助けたってことね」


「良かった良かった。結果オーライ!」


「何訳の分からないこと言ってるの。とりあえず、感謝するわ。このまま貴方の近くに居ればもっと魔子を貰えそうだし、完全に力を取り戻すまで行動を共にさせてあげる。

 光栄に思いなさい?そこらの魔族だったら感激の涙で溺れ死んでいるところよ」




 おれの心を読んでいるんじゃないかと言うほどスムーズに展開を進めてきたな。

 取り敢えず、何とかなったらしい。

 しかしやっぱりまた気になる単語が出ていた。

 こいつと話してると飽きないな。

 おれの傍に居ればこいつは死なないようだし、ここに留まってじっくりとこの世界について教えてもらおう。


 …何はともあれ。





 魔王が仲間になった!







100PV到達しました!すっごく嬉しい!


やっとヒロインらしいヒロインが出てきましたね。

果たしてどのような関係になるのか。

今後も是非!

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