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原初のヒーロー  作者: 七星北斗
修正前
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目的のための手段6

 影月と光莉は誓約の言葉を言い終えると、彼方の顔を早く言えとチラチラと見る。


「どうかした?」


「主君、誓いを認めてください」


「誓いを認める?」


「認めるって言ってください」


「ああ、ごめん。誓約を認める」


「それと手を差し出してください」


「うん、わかった」


 手を差し出すと、影月は手の甲にキスをした。光莉は頬に3回キスをする。


「えっ!なに?」


 彼方は見てわかるほどに動揺してしまう。


「誓約の口づけって言えばわかりますか?よくある姫の手の甲に騎士が口づけするあれです」


 彼方は納得しながらも光莉はなぜ頬にキスしのか?それに3回も頬にキスをされた!


 むむむっと彼方は考え込む。僕が常識外れなのか?


「とりあえず誓約の儀式は終わりです」


 ここに誓約が交わされた。彼方と双子忍者兄妹の運命を共有する。


 光莉は彼方の腕に自分の腕を絡ませる。


「なぜ、そんなに距離が近いのでしょうか…?」


「すいません。妹は気に入った人間には馴れ馴れしいのです」


「兄様、失礼だよ。私は馴れ馴れしくないもん」


 光莉は可愛らしく頬を膨らませた。


 いやいや、かなり馴れ馴れしいだろ。彼方は内心突っ込んだ。


「主君に失礼だぞ妹よ」


「だって主殿は良い匂いがするのであります」


「でも、普段はここまで馴れ馴れしくはないですけどね」


 残念そうに光莉は、彼方から一歩距離を取る。


 普通に安い石鹸使ってるんだけどな……。


「そろそろ本題に入りましょう。とりあえず場所を移りませんか?流石にこの場所で密談はおすすめできません」


「うん、そうだね。どこに行く?」


「でしたら、近くのカラオケ店に行きましょう」


「りょーかい」


 彼方は荷物をバックに入れて準備を済ませると、忍者兄妹と共に図書館を後にした。


 忍者兄弟は外に車を待たせており、用意周到な準備に驚かせられる。


 車で移動すること15分。目的地のカラオケ店に着いた。


 このカラオケ店は、友達と何度も来たことのある馴染みの店だ。


 店に入り、店員に二番の部屋を案内されると、影月も光莉もごそごそと部屋の中を調べ始めた。


 何をしてるいるのかと聞くと、盗聴器の類いがないか調べているとのこと。


「何も仕掛けられてないようです」


「コンセント付近も何もないよ」


「こんなところに盗聴器仕掛ける奴いるの?」


「可能性の話をすれば、全ての可能性が0ではなく、全ての可能性が有り得るので、できることなら全てをするのが俺の流儀です」


 一通り部屋を物色すると、影月は飲み物とフライドポテトを注文した。

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