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天照らす守護者(ガーディアン)  作者: 緋吹 楓
2.5話 蒼い時計
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蒼獅子の騎士

あらすじ

ホワイト艦長からの激励に闘志を燃やすルーク。

しかし、戦力の差が激しいことに気づく。

心の奥に胸の奥に一抹の不安を抱えてしまうことになる。

第3艦隊の艦が汽笛を鳴らしながら次々と出港する。

まず巡洋艦ペンサコーラが先頭を航行し、その次に駆逐2隻が付いていく。


そして最後に乗艦している空母ロバート・フォードが動き出す。

僕はその様子をただ眺めていた。


「学校の仲間には何も告げなくていいのか?」


スミス隊長が隣で電子タバコを吹かす。


「ええ、全部終わった後、逢いにいきます。」


「・・・そうか。」


スミス隊長は遠い目で空を見ていた。




そして同時刻、セクター2にあるイギリス宇宙基地。

ホールには300年以上続くユニオンジャックが掲げられている。

そこでは、ある若い将校が壇上に立っている。


『我々ブリティッシュ・オーダーは、これよりセクター4に発見されたG.H.の捜索を行う。現在セクター4では太平洋連盟軍の前哨基地が建造されており、今回の作戦はこの基地を防衛することになるだろう。』


軍靴の鳴る音が揃う。


『それでは、作戦を開始する!健闘を祈る!』


全員が持ち場に走り出した。

壇上の若者は舞台裏へと降りる。

そして、裏にいる7人の戦士に声をかける。


「ハーキュリー、グレイハウンドの準備は出来ているか?」


その中のクールな女性が報告する。


「部隊全機が準備完了しております、バーグマン隊長。」


「よし、グリーヴス隊出撃する!スペンス艦長に伝えておけ!」


「「了解!」」


その部隊は、全員の息が揃っていた。




グリーヴス隊のガーディアンを格納している巡洋艦リヴェンジが先頭を航行する。

さらにその後ろに同型艦が4隻続く。


宇宙空間に大型の戦闘艦が5隻。

これは1国が宇宙に上げる隻数としては異常なほど多い。

ガーディアンは基地守備隊も合わせれば70機を超えるだろう。


これは、前の宇宙大戦時にイギリスが大きな被害を受けなかったことに起因する。

量産ガーディアンであるグレイハウンドの優秀な脱出装置もベテランパイロットの生存に繋がっている。


そして今、イギリスが中心となり対G.H.宇宙部隊が組まれている。

その参謀の1人がグリーヴス隊隊長レオポルド・バーグマン大佐である。




バーグマンが機体の整備をしている時、緊急通信が入った。


『レーダーに反応有り!繰り返す!レーダーに反応有り!敵艦はタルス級3隻と見られる!』


その通信を聞きつけ、隊員全員が集まってくる。


「隊長!」


「ああ!グリーヴス隊発艦準備!」


「「了解!」」


それぞれが自分のガーディアンの調整をする。


「発艦まであと5分だ!それまでに終わらせろ!」


全速で進む船内で、落ち着いて作業が出来るのは、ベテラン故だろう。




全員がコクピットを閉め終わった時、スペンス艦長から確認が飛ぶ。


『グリーヴス隊、発艦準備できているか?』


「ああ、全機いつでも発艦出来る!」


『よし、ハッチを開かせる。』


グウィィンと艦の側面が開き、カタパルトが出現する。


「グリーヴス隊、発艦する!」



青い塗装のグレイハウンドが次々と射出されていく。

8機が形作るその姿はまるで白鳥のようであった。

どうも緋吹 楓です。

読んでいただきありがとうございました。

今作の裏主人公的な立ち位置のバーグマン大佐です。

いつの日か、ルークと会う日が来るのでしょうか。

さて、今回の紹介はバーグマンが最初に駆るグレイハウンドです。


【ブリティッシュ・オーダー】


グレイハウンド

英国騎士団の量産ガーディアン。

地球側では初めてビーム兵器の量産・搭載に成功している。

その代わり、長時間の戦闘は苦手である。

脱出装置の出来が良く、大戦時でのパイロットの死亡率がかなり低かった。

武装:ビームマシンガン×1 前方20mmバルカンポッド×2

   背面ショートソード×1 電磁スモーク×2


次回もよろしくおねがいします。

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