2日前!全員集合!
そんなこんなで、もう2日前。
俺は今だに2日後のことが理解できていない。
本当に実行する気なんだろうか?
当日になって、やっぱやめよ!とかないかな。
いつしか俺はそんなことばかり考えるようになっていた。
ゴロリとベッドに寝転ぶ。
開け放された窓から入ってくる隙間風が妙にくすぐったかった。
2時まであと少しだ。
よし、もうそろそろ綾斗の家に行くか。
そう思って翔太は立ち上がった。
外に出ると、思ったより涼しかった。
翔太が綾斗の家についた時、もうすでにみんな集まっていた。
これから起こることすべてが、皆待ち遠しいみたいだった。
ワクワクしている反面みんな何処と無く落ち着かない表情をしている。
「あれ、男子だけなのか?」
綾斗にきく。
「おまえ本当に俺の説明聞いてなかったんだなぁ。女子も入る予定だったけど色々困るから何名かのメンバーには外からサポートしてもらえるように頼んだんだ。」
あーそういえば、なんか言ってた気もする…。
「なるほどね。」
「うん」
「よし、みんないるかー?」
綾斗がみんなに声をかけた。
「三浦、みんな揃ってるみたいだぞ〜」
祐也が言う。
「じゃあ、出席を取るぞ!返事してくれ」
「相浦 直斗(直斗)」
「はーい」
相浦は通称「チビ」
みんなからはそう呼ばれている。
身長はおそらく140ぐらいしかなくて、すごく小柄だ。
でも、走るのは人一倍早くて、可愛い系男子って感じだ。
「青木 龍弥」
「いるよ」
青木は相浦とは打って変わって背が高い。
あいうえお順に並んだ時に、いつも目立っている。
体はごっついが、すごく優しい。
「緒川 理生」
「ん。」
理生は、俺の幼馴染で幼稚園の頃からずっと一緒だ。
女子力が高くて、美容に詳しい。
「菊本 廉」
「はい。」
菊本は学年で一番賢くて、かなりやばいやつだ。
ずる賢くて、先生や周りの大人はいつも菊本を褒める。
実際は結構なワルで、面白いやつだ。
「工藤翔太」
「はいよ!」と答える。
なんか綾斗にフルネームで呼ばれるのも新鮮だなぁ。
「指原祐也」
「いるよ」
こいつは、クラスのムードメーカーで、超天然。
すごく笑いのセンスがあってほんとーにおもしろいやつ。
「進藤優希」
「はい」
進藤のお父さんが建設会社の社長だから、超金持ち。
静かで、いつも勉強してる。
「橘雄太」
「はーい」
相変わらずの、お調子者だ。
今も何故かみんなを見渡して「チョイース」って言ってる。
俺には橘が何考えてるのかほんと読めない、謎だ‥
「次‥最後だ‥三木晴人」
「うん」
少なっ!って思った?
でも俺らのクラスの男子はこれで全員なんだ。
男子10人、女子16人の26人クラス。
なんかすごく少子高齢化を感じさせるなぁ‥
だからこそ団結力は、すごい。
うん。
みんながみんなを理解している。
強い絆で繋がっている。
よし、やってやるぞ!
翔太はなんだかこれから先が楽しみになってきた。