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2-9 就寝2
気がつけば、そこはベットの上だった。横を向くと、玲香の姿があった。そして手に温かいものが伝わった。これは、玲香の手だろうか。男の手ではないと思うし。それに玲香の寝ている方に俺の手はあるし。
「玲香、起きているか?」
反応がない。玲香は寝たようだ。それより、ここはなんだ? 俺の部屋なのだろうか。
俺は、懐中電灯を取り出し、辺りを照らした。腕時計をすぐ近くに見つけたので、それを拾ってみてみると、現在時刻は夜中の三時を回っていた。そして、辺りを照らすと、周りに大量の本棚があったので、すぐにここが俺の自室だとわかった。
少しトイレに行こうとした。なにせ、腹が痛いからな。昨日何人にも蹴られたせいで。
俺はトイレから帰ってくると、腹を抱えながら、ベットにながまった。まだ腹に痛みがあったので、もう少し寝て、臓器を回復させることにする。
「痛てててて……早くこの痛み治んないかなぁ……」
俺はそんなことを思いながら、寝た。




