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芋畑から異世界に  作者: たんたんタヌキの
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96 武丸、旅に出る

「武丸殿、どうしたのです?」

「・・・ブル姉さん・・・僕は狒狒丸に負けたくないんだ。皆は狒狒丸は特別だって言うんだけど・・・そんなの関係ないんだ。

 弟相手にこんな事を思うのはおかしいのかな・・・」

 子供達はブルネットをブル姉さん、シルヴァのことをシル姉さんと呼んでいる。なお、白銀は銀母さん、黒姫は姫母さん、紅音は音母さん、藍華は華母さんである。


「他人に勝ちたいと思うのはおかしいことではありません。

 でも、狒狒丸殿は前世の記憶をお持ちですから、大人を相手にしているのと同じ。武丸殿はよほど努力をしないと勝てません。」

「・・・ブル姉さんは努力をしたの?」


「私が武丸殿ぐらいの年に勝ちたい人間が周りに居ませんでしたから・・・。越えたいと思って努力したのはシルヴァに出会ってからですね。」


「ブル姉さん・・・俺を鍛えてくれ!」

「武丸殿、今でも十分以上に鍛えられていますよ。」


「ダメなんだ・・・狒狒丸と同じ事をしていたら絶対勝てない。銀母さんも姫母さんも気にするなと言うだけで頼りにならないんだ!」

「(それだけ考えられた鍛え方をしているということですが・・・こう考えていたら訓練の効果も薄いですね・・)分かりました。それでは、何か考えておきましょう。」


「お願いします。ブル姉さんだけが頼りなんだ。」


・・・・・・・・


「それではチルド、家事はお願いしますよ。」

「お任せ下さい、ブルネット様。」


「シルヴァ、公務はお願いね。」

「今までお主に頼り切っておったからの・・・しかし、武丸の特訓で旅に出る必要があるのかの?」


「訓練ではどうしても狒狒丸に負けてしまいますから・・・実戦でなにかを掴むしかないのです。

 それに、武丸は東夷の土地に愛されている子、各地を旅することで必ず何かを得られますよ。」

「ふむ、それでは儂も何か考えておこう。」


・・・・・・・・


「それでは父さん、母さん行ってまいります。」

「武丸、気を付けるんだぞ」

「必ず何かを掴んでこい。訓練もサボるんじゃないぞ。」


「分かっております。」

「まあ、一週間じゃからの・・・ほれ、これが選別じゃ。」


「シル姉さん、これはなんですか?」

「指輪じゃが。」


「単なる指輪を選別にするはずが無いと思うのですが。」

「鋭いの。その指輪には位置探知の魔法が掛かっておる。儂が意識をすればお主の位置が分かる訳じゃ。

 あと、意志も持っておってなお主に助言もできる。ブルネットがおれば必要ないがの。主な機能はそんなところかの。」


「お目付役ですか・・・。」

「そのぐらいはさせてくれ。本当はブルネットが付いているとはいえ、まだまだ早いと思っておるのじゃからの。」


「分かりました。それでは、行ってまいります。」

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