92 藍華、お前もか!
-side 東夷(三年後 武丸 7歳 狒狒丸 6歳 重丸 1歳 松丸 〇歳) -
狒狒丸が前世を思い出してから3年。紅音と藍華がそれぞれ男の子を出産し重丸と松丸と名付けられている。
「しかし、藍華はいつの間にイチローとそのような仲になっていたのじゃ?」
「・・・シルヴァは、俺を剣妃にしたがっていたのだと思っていたのだけど、違うのか?」
「いや、藍華が東夷の王妃の義務を果たすのは良いことだと思うのじゃが・・・嫌がっていたと思っての。」
「狒狒丸をな・・・産まれたときから見捨てずに育てて・・・狒狒丸が記憶を取り戻してからも全てのことを逃げずに背負っているのを見てな、王として頼りになるっていうのはこういうヤツかなと思ってしまったのさ。」
「結構、訓練ではしごいておったと思ったがの。」
「まあ、こっちが惚れてしまったのは悔しかったからな。でも、結構アイツ訓練について来るんだよ。それもあってコイツの子供を産んでも良いかなと。」
「ほだされたと。」
「紅音と・・その・・・しているのが護衛している時に色々聞こえてくるしな。」
「松丸はどうじゃ?お主が母親をしているのは不思議な気がするのう。」
「可愛いな~俺が赤ちゃんをこんなに可愛いと思うとは・・・不思議なもんだ。
まあ、武丸や狒狒丸に比べると平凡だがな~。」
「ダメな子ほど可愛いと言うがな。」
「ダメと言うつもりはないが・・・「東夷の土地に愛された子供」と「転生者」と比べるとどうしてもな。」
「なにを言っておる。特殊な人間はなかなか次世代を育てることはできん。
儂は重丸と松丸に非常に期待しておるのじゃぞ。」




