88 結局結論は・・・
庭で月を眺めているイチローにシルヴァが声をかける。
「どうしたのじゃ?元の世界を思い出していたのかの?。」
「ああ、この世界も月は同じだと思って。」
「近くの異世界じゃからの、同じ事がいろいろあるじゃろ・・・じゃが、なぜ庭におるのじゃ?黒姫、狒狒丸、武丸、白銀と川リの字になって寝ておるのじゃなかったかの?。」
「武丸と狒狒丸が寝た後に黒姫と白銀に追い出されてな・・・王として、夫としての義務を果たしてこいということらしい。」
「お主は最近、子供達と寝てそのまま朝まで寝ていたからの・・・」
「寒くなってきたら、布団から出られないんだって。だいたい、優秀な子供が二人も居るんだから、そんなに義務義務言わなくても・・・」
「それは違うぞ。東夷の土地に愛された武丸、前世の記憶がある狒狒丸、二人とも優秀じゃが、優秀な王になるかどうかは別の話じゃ。
王は一般の平凡な民に合わせて政策を考えねばならん。優秀で善良な王が自分を基準に国を動かすと国は滅びるぞ。
龍脈がズタズタだった時期、お主が王となった時期・・・この国は状況が変わりすぎた・・・平凡な民の気持ちからすると一息つきたいところじゃ。
また、特徴のある子供は脆いかもしれん、天才は子供、つまりお主の孫を上手く産み育てるのが苦手な場合が多いからの。次の次の世代のことを考えると・・・」
「えーと、それは・・・」
「平凡な子供も含めて、バンバン子供を産ませろということじゃ。」




